看護師の夜勤と日勤|どっち向き?チェックリストで自己診断

看護師の夜勤と日勤って、どっちが自分に合うのか悩みますよね。

  • 夜勤手当はありがたいけど、体力的にいつまで続けられるか不安
  • 日勤だけにしたい気持ちもあるけれど、給料が下がるのは怖い
  • 家族やパートナーとの時間も大事にしたいのに、人手不足で身動きがとりづらい

こんなふうに、シフト表を見ながらため息が出ていませんか?

夜勤と日勤、どちらが「正解」かは人それぞれ。

大事なのは、今の自分の体調・生活リズム・お金の優先度に合っているかどうかです。

この記事では、夜勤と日勤の違いを整理しつつ、
チェックリストを使って、自分はどっちに向いているかを一緒に見ていきます。

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目次

夜勤か日勤か迷うあなたへ(結論とこの記事でわかること)

「今の自分の優先度」から決めよう

夜勤か日勤かで迷うとき、つい

  • お金のこと
  • 周りの目(みんな夜勤しているから…)
  • 「病棟ナースは夜勤して当たり前」という空気

だけで決めてしまいがちです。

でも、そのまま続けると、

  • なんとなくモヤモヤしたまま働き続ける
  • しんどくなったときに「そもそも何を大事にしたくて続けてるんだっけ?」となる

という状態になりやすいんですよね。

迷いを減らすコツは、先に「今の自分の優先度」をはっきりさせることです。

例えば、こんな問いかけを自分にしてみます。

  • 今いちばん守りたいのは?
    → 体調/生活リズム/収入 のどれか
  • この1〜2年で叶えたいことは?
    → 貯金・ローン返済/資格勉強/妊娠・出産/引っ越し など
  • 「これだけは嫌だ」というNG条件は?
    → 毎回フル残業/夜勤明けすぐ日勤/家族との予定がほぼ合わない など

この記事のチェックリストは、この「自分の優先度」を言葉にするためのヒント集です。

夜勤か日勤かを一度で決め切るというより、「自分に合うバランス」を探す感覚で読んでもらえたら大丈夫です。

夜勤と日勤を比べるときの3つの軸(お金・体・生活リズム)

夜勤か日勤かを考えるときは、まずこの3つの軸を意識してみてください。

  1. お金
    ┗ 基本給・夜勤手当・ボーナス・貯金ペース
  2. 体・健康
    ┗ 睡眠の質・疲労感・年齢による変化・持病の有無
  3. 生活リズム
    ┗ 家族との時間・自分時間・趣味・勉強のしやすさ

「どれも大事…!」でOKです。

ただ、

いまの自分にとって
①いちばん優先したいもの
②できれば守りたいもの
③少しなら妥協してもいいもの

の順に並べておくと、このあと出てくる夜勤向き・日勤向きチェックリストが、ぐっと使いやすくなります。

看護師の夜勤と日勤を比較しよう

まずは、夜勤と日勤の違いをイメージでつかんでおきましょう。

1日のスケジュールと仕事内容の違い

日勤のイメージ

  • 入退院・手術出し・検査出し・カンファレンスなど「動きの多い時間帯」
  • 医師・リハ・薬剤師など、多職種が一気に動く
  • 家族対応や説明、電話対応も多い
  • 「時間との勝負」でバタバタしやすい

夜勤のイメージ

  • 入院や急変があれば一気に忙しくなるが、落ち着いている時間帯もある
  • 患者さんの観察・全身状態の変化にじっくり向き合う時間がとりやすい
  • 少人数でフロアを回すので、責任感は大きめ
  • ナース同士の連携・判断力が求められる

「常に動き回る日勤」か、「波はあるけど責任濃度が高い夜勤」か、
どちらが自分の得意パターンに近いか、なんとなくイメージしてみてください。

給料・手当・年収イメージの違い

夜勤手当・深夜手当がつく分、夜勤あり常勤の方が年収は高くなりやすいです。

同じ病院・同じ基本給でも、

  • 二交代で月4回夜勤
  • 三交代で準夜・深夜を多め
    など、夜勤回数によって手取りが変わることも多いです。

「体はきついけど、貯金を増やしたい・奨学金を早く返したい」時期は夜勤多め、
「子育て・介護で生活を整えたい」時期は日勤メインなど、ライフステージで変えていく選び方もアリです。

生活リズムと体への影響の違い

日勤だけの方が生活リズムは安定しやすいです。

夜勤が続くと、

  • 睡眠の質が落ちる
  • 食事時間が不規則になる
  • 生理周期が乱れやすい

など、体への負担を感じる人も多いです。

一方で、もともと夜型で、朝がとことん苦手。

日勤だけのラッシュがしんどくて、むしろ夜勤の静けさが合う、という人もいます。

「夜勤=全員にとって悪い」とは限らないのが難しいところ。

シフト制そのもののメリット・デメリットについては、
「看護師のシフト制勤務|メリット・デメリットを解説」で詳しく書いているので、気になる方はあわせて読んでみてくださいね。

人間関係・職場の雰囲気の違い(医師・多職種との関わり方)

日勤

  • 医師・多職種・家族が出入りするので、人との関わりはかなり多い
  • チームで動く楽しさがある反面、「気を遣う相手」も増えやすい

夜勤

  • 関わる人数は減るので、落ち着いた空気になることも
  • 少人数で回す分、「ナース同士の相性」が仕事のしやすさに直結しやすい
おかゆ

「たくさんの人と関わる方が楽しい」のか、「少人数で落ち着いて、じっくり関わりたい」のか、
後半のチェックで整理していきましょう。

夜勤が向いている人チェックリスト

ここからは、具体的なチェックリストです。
当てはまるものに◯をつけてみてください。

性格・価値観チェック(こんな人は夜勤向きかも)

当てはまるものに◯をつけてください

  • 少人数でコツコツ動くのが好きだ
  • じっくり観察して、変化に気づくのが得意だと思う
  • トラブルが起きた時、意外と冷静に動ける方だ
  • 「任されている感」があるとやる気が出る
  • ルーティンワークより、その場の判断が求められる方が向いている
  • 人の出入りが多いより、落ち着いた環境の方が安心する
  • 残業してダラダラ日勤が伸びるより、夜勤でガッと働く方がマシだと思う

2~3個以上当てはまるなら、
「性格面では夜勤との相性がそこそこ良い可能性あり」です。

体質・健康面チェック(睡眠・体力・夜型かどうか)

  • もともと夜更かしが平気で、朝がとても苦手
  • シフトが変わっても、比較的すぐに眠れる方だ
  • 夜勤明けでも、仮眠すればなんとか回復できている
  • 頭痛・めまい・吐き気など、夜勤のたびに強い不調は出ていない
  • 生理痛はあるが、夜勤だから特にひどくなるということは少ない
  • カフェインやエナジードリンクに頼らなくても、何とか乗り切れる

ここで◯が少なければ、
「夜勤の回数を減らす」「二交代から三交代に変える」など、調整が必要なサインかもしれません。

生活スタイルチェック(趣味・家族・プライベートの優先度)

  • 平日昼間に役所・銀行・美容院などを済ませられるのは便利だと思う
  • パートナーや家族と、生活リズムが多少ずれていても大きな問題はない
  • 友達との予定は、夜勤があっても調整しやすい方だ
  • 一人の時間がないとしんどいタイプで、昼間に一人時間が取れるのはうれしい
  • 今は「貯金・ローン返済・将来のお金」を優先したい時期だ

お金と生活リズムのバランスをどうとるかが、夜勤継続のカギになります。

夜勤向き度セルフスコア(合計点でざっくり判定)

上記の項目で、
◯がついた数を合計してみてください。

  • ◯が15個以上
    → 夜勤との相性は比較的良さそう。
      今のしんどさが「職場の条件(人間関係・業務量)」なのかを切り分けてみる価値あり。
  • ◯が8~14個
    → 工夫次第で夜勤を続けることもできそうなゾーン。
      夜勤回数の調整や、配属変更も視野に入れて「ちょうどいいバランス」を探したいところ。
  • ◯が7個以下
    → 体・生活リズムとの相性はやや厳しめかも。
      日勤メイン・非常勤・検査科や外来など、夜勤以外の働き方の情報収集を始めてOKです。

日勤が向いている人チェックリスト

次は日勤です。
こちらも直感で◯をつけてみてください。

性格・価値観チェック(こんな人は日勤向きかも)

  • 多職種と一緒に動く「チームプレー」が好き
  • いろんな人と話す方が楽しく感じる
  • 「今日はこれをやり切った!」と、その日のうちに区切りをつけたい
  • 夜はしっかり寝て、朝スッキリ起きたいタイプ
  • 予定を立てて動くのが好きで、生活リズムが乱れるのがストレス
  • 「残業は嫌だけど、夜勤の眠気・体調不良の方がつらい」と感じる

体質・健康面チェック(朝型・生活リズムの安定重視)

  • 朝はわりとスッと起きられる(起きる努力がそこまで苦ではない)
  • 夜更かしが続くと、すぐに体調を崩してしまう
  • 体調管理には気をつけたい・健康診断の数値が気になり始めた
  • 睡眠時間が削られると、メンタル面まで落ちやすい
  • 夜勤後の強い頭痛・吐き気・倦怠感などに悩まされている

ここで◯が多い人は、
「日勤メインで生活リズムを整える」方が、長く働き続けやすいタイプかもしれません。

生活スタイルチェック(子育て・介護・パートナーの働き方)

  • 子育て・介護などで、夜間に家を空けにくい事情がある
  • パートナーが夜勤・出張多めで、どちらかは家にいたいと思っている
  • 子どもの学校行事や習い事など、昼間の予定を優先したい
  • 家族との夕食時間を大切にしたい
  • 趣味や勉強時間は「夜の決まった時間」にとりたい

日勤だけになると収入は下がりやすいですが、
「家族との時間」「自分の健康」を守るコストと考えると、決してマイナスだけではありません。

日勤向き度セルフスコア(合計点でざっくり判定)

上記の項目で、◯の数を合計してみてください。

  • ◯が15個以上
    → 日勤との相性はかなり良さそう。
      夜勤を続けるほどのメリットがあるか、一度立ち止まって考えてOK。
  • ◯が8~14個
    → 日勤寄りだけど、工夫次第で夜勤もアリなゾーン。
      夜勤回数の調整や、負担の少ない科への異動でバランスをとるイメージ。
  • ◯が7個以下
    → 「本当は夜勤もそこまで悪くない」と感じているか、
      今はとにかくお金を優先したいフェーズかもしれません。
      その場合は夜勤のしんどさをどう軽くするかがテーマになります。
看護師

夜勤向きも日勤向きも、どっちもそこそこ当てはまってて…結局決めきれないです…

おかゆ

どっちもアリって結果も、実はすごく大事なんです。
たとえば『今はお金を優先して夜勤多め、数年後に日勤メインにシフト』みたいに、ライフステージごとに働き方を変える選び方もありますよ。


「夜勤多めで稼ぐ」「日勤メインで整える」など、
働き方の方向性がなんとなく見えてきたら、実際にどんな求人があるかも一度チェックしておくと安心です。

いきなり応募しなくても、「夜勤少なめ」「日勤常勤」「夜勤専従」など、
自分の希望条件でどのくらい求人があるのかを知っておくだけでも、気持ちがだいぶラクになります。

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それでも迷うときの考え方

「夜勤がつらい=夜勤そのものが合わない」とは限らない

夜勤がつらい理由は、大きく分けて2つあります。

  1. 夜勤という働き方そのものが合っていない
  2. 今いる職場の条件(人間関係・業務量・人員配置)が悪い

例えば…

  • 人手不足で休憩がまともにとれない
  • 常に満床・救急多めで、毎回バタバタ
  • ナース同士のコミュニケーションがうまくいっていない

こういった場合、職場を変えるだけで「夜勤のつらさ」がガラッと変わることも多いです。

今の職場の問題か、働き方そのものの問題かを切り分ける

こんな風に考えてみてください。

  • 「もし、人員がもう1人増えていたら、今の夜勤を続けたいと思える?」
  • 「今と同じ忙しさなら、日勤だけでもしんどいと感じそう?」

前者が「はい」で後者が「いいえ」なら、
今の職場の環境が問題かもしれません。

逆に、

  • 夜勤の前日からずっと憂うつ
  • 夜勤のたびに体調を崩す
  • 明けの日は1日つぶれてしまい、何もできない

という状態なら、
働き方そのものを見直すサインです。

「もう限界かも…」と感じるくらいしんどいときは、
働き方だけでなくストレスの溜まり方・抜き方も一緒に見直した方がラクになります。

看護師のストレス原因と対処法は
「看護師は性格きつい?と言われてつらい時のメンタルガイド」
にまとめているので、心がしんどいときはこちらもどうぞ。

まずは「夜勤回数・シフトパターン」を見直すという選択肢

いきなり「夜勤ゼロ」にしなくても、

  • 夜勤回数を減らしてもらう
  • 二交代→三交代、あるいはその逆を相談してみる
  • 部署異動で夜勤の負担が少ない科に移る

といったグラデーションの変更も選べます。

働き方を変えたくなったときの選択肢

同じ病院内でできる工夫(配属変更・夜勤回数調整 など)

いきなり転職しなくても、院内で調整できることはあります。

  • 師長や主任に、夜勤回数の相談をしてみる
  • 夜勤の負担が比較的軽い病棟や科への異動を検討する
  • 勤務希望を書くときに、連続夜勤を避けてもらうよう伝える

「まずは今の職場でできることから」が、現実的で動きやすい一歩です。

おかゆ

最初から今すぐ辞めます!じゃなくて大丈夫。
院内で夜勤回数を減らしてもらう相談 → 情報収集だけしてみる → 転職も視野に入れるくらいの、ちょっとずつでOKですよ。

夜勤専従・日勤常勤・非常勤など勤務形態を変える

  • 夜勤専従:
    お金は稼ぎたい・日中は自由に使いたい人向け。ただし体力との相談は必須。
  • 日勤常勤:
    収入は少し下がっても、生活リズムと健康を優先したい人向け。
  • 非常勤・パート:
    扶養内で働きたい、子育て・介護や自分のやりたいことと両立したい人に。

「こんな働き方があるなんて知らなかった…」というケースも多いので、
情報を集めるだけでも心が少し軽くなることがあります。

7夜勤・日勤の悩みから転職を考え始めた人へのアドバイス

今の職場ではどうしても調整が難しいとき、
転職という選択肢が頭をよぎるかもしれません。

  • 「夜勤を減らしたい」「日勤だけにしたい」
  • 「救急多めの病棟から、もう少し落ち着いたところへ」
  • 「大規模病院から、中小の病院やクリニックへ」

こういった希望は、一人で抱え込むより、情報をもっている人(転職サイト・先輩など)に聞く方が早いことも多いです。


「このまま今のシフトで続けて大丈夫かな…」と感じたときは、
一人で全部決めようとせず、看護師転職サイトに今の状況を話してみるのも一つの方法です。

登録だけ・相談だけでもOKなので、
「夜勤を減らしたい」「日勤だけの病院はある?」など、
今の不安をそのままぶつけてみてくださいね。

「夜勤を減らしたい」「日勤だけの職場に行きたい」と感じたとき、
いきなり求人サイトを開く前に、転職の全体像をつかんでおくと迷いにくくなります。

まずは
「看護師転職 完全ガイド|失敗しないためのステップガイド」
を読んで、動き方のイメージをつかんでおくのがおすすめです。

まとめ:自分に合った働き方を、少しずつ形にしていこう

チェックリスト結果の振り返り(「今の自分」に合うのはどっち?)

夜勤・日勤のチェックリスト、やってみてどうでしたか?

  • 夜勤向きチェックの方が◯が多かった
  • 日勤向きチェックの方が◯が多かった
  • どちらもそこそこ当てはまった

結果は人それぞれでOKです。

大事なのは、「今の自分の優先順位」に合っているかどうか

今日からできる小さな一歩(シフト希望・情報収集・相談)

いきなり働き方を大きく変えなくても、

  • 次の勤務希望で「夜勤回数」や「連続夜勤」を相談してみる
  • 師長や信頼できる先輩に、正直な気持ちを話してみる
  • 日勤だけの求人や、夜勤少なめ求人がどれくらいあるのか“見るだけ”で調べてみる

こういった小さな一歩からで十分です。

「夜勤を減らしたい」「日勤だけの職場に行きたい」と感じたとき、
いきなり転職サイトを開く前に、転職の全体像をつかんでおくと迷いにくくなります。

迷ったら一人で抱え込まないで(同僚・上司・転職サービスの活用)

夜勤も日勤も、どちらも決して「楽な働き方」ではありません。

だからこそ、

  • 同じように悩んできた同僚
  • あなたの頑張りを見てきた上司や先輩
  • 医療職の働き方に詳しい転職サービス

など、外の視点を借りながら決めていくのがおすすめです。

「なんとなく我慢して続ける」よりも、「自分で選び直した働き方」の方が、
同じシフトでも心の軽さが全然違ってきます。

あなたの体と生活リズム、そしてこれからの人生にとって、
ちょうどいい夜勤・日勤のバランスが見つかりますように。

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この記事を書いた人

手術室看護師のおかゆです。
10年以上の経験を持ち、転職を経て今もなお手術室で活躍しています。
このブログでは、私自身が転職活動を行う際に感じた疑問や不安を元に、看護師の皆さまが次の一歩を踏み出す際の参考になる情報を提供しています。

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