「夜勤がつらい…。でも、夜勤なしにしたらお給料ってどれくらい下がるんだろう?」
「子育てや家のことと両立したいから、できれば日勤だけで働きたい」
そんなふうに悩みながらも、
「今の職場を辞めるほどなのかな?」と、なかなか一歩が踏み出せない方も多いはずです。
夜勤なしの働き方は、体やメンタルを守りやすい一方で、
- 年収が下がる
- 忙しさの質が変わる
- スキルやキャリアへの影響が不安
といった心配もつきまといます。
この記事では、現役看護師の立場から
- 夜勤なし看護師の主な働き方の種類
- 夜勤なしで働くメリット・デメリット
- 転職する前に整理しておきたいポイント
- 夜勤なし求人の探し方・失敗しない選び方
- 夜勤なしでもキャリアアップできる転職先
をまとめました。
「とにかく今の夜勤から逃げたい!」ではなく、
数年先の自分まで見据えて、納得できる働き方を一緒に整理していきましょう。
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夜勤なしに転職したい看護師へ

夜勤を手放すことは、収入・働きやすさ・キャリアのバランスを組み直すことでもあります
夜勤なしでもキャリアは作れる
先に一番伝えたいことをお話しすると、
夜勤なしでも、看護師としてのキャリアは十分に作れます。
- 外来・透析・訪問看護・健診・クリニック など
日勤中心の現場でも、「専門性」や「継続支援」のスキルを伸ばせるフィールドはたくさんあります。
看護師夜勤をやめたら楽な働き方に逃げたって思われないかな…って、正直不安です。



逃げるんじゃなくて、今の自分に合うステージを選び直すって考えてみませんか?
夜勤がなくても、患者さんや利用者さんを支えるフィールドはいろいろありますよ。
大事なのは、
- 自分がどんな患者さんを支えたいのか
- どのくらい働けると心身ともにちょうどいいのか
この2つの軸です。
年収と働きやすさのバランスをどう取るか
とはいえ、夜勤手当がなくなると、多くの職場で年収は下がる傾向があります。
夜勤を無くす=「年収は少し下げてでも、心身の余裕を取り戻す」という選択になることが多いです。
ここで考えたいのは、
- いまの年収のうち、「本当に必要なライン」はどこか
- 年収が少し下がってでも、得たい生活(睡眠・家族時間・メンタルの安定)は何か
を、ざっくりでいいので言語化しておくこと。
「なんとなく不安」のまま求人を見ると、
結局また夜勤あり病棟に戻ってしまう…というパターンも少なくありません。
夜勤なし看護師の働き方ってどんな種類がある?


一言で「夜勤なし」といっても、働き方はいろいろあります。
ここでは、自分に合いそうなフィールドをイメージしやすいように代表的なパターンを整理します。
日勤常勤(病棟・外来)の夜勤なしポジション
同じ病院の中でも、日勤常勤ポジションが用意されている場合があります。
- 病棟日勤常勤(夜勤免除・準夜のみ免除 など)
- 外来看護師
- 手術室の日勤専従 など
「今の職場は好きだけど、夜勤だけがしんどい」という方は、
いきなり転職ではなく、院内異動や勤務形態の変更ができないか、まず確認してみるのも一つです。
シフト制勤務のパターンやメリット・デメリットをもう少し詳しく知りたい方は、
別記事「看護師のシフト制勤務のメリット・デメリット」の解説も合わせて読むとイメージしやすくなります。


クリニック・健診センター・透析など
夜勤なし=クリニックというイメージの方も多いと思います。
- 一般外来クリニック(内科・小児科・整形など)
- 美容クリニック
- 健診センター
- 透析クリニック など
日勤中心で、
- 生活リズムが整いやすい
- 外来・検査・説明など「継続的なフォロー」を学びやすい
というメリットがあります。
施設・訪問看護・デイサービスなど地域領域
病棟とは少し雰囲気が変わりますが、地域で暮らす人を支える領域も夜勤なしで働きやすいです。
- 介護老人保健施設(老健)
- 有料老人ホーム・特養
- デイサービス(通所)
- 訪問看護ステーション
「急性期の慌ただしさより、一人ひとりと向き合いたい」
「今後、在宅や地域での看護にも関わってみたい」
という方には、キャリアの幅を広げられる選択肢になります。
「ほぼ夜勤なし」だけどオンコールありの職場
注意したいのが、「夜勤なし」だけどオンコールがある職場です。
- 訪問看護ステーション
- 一部の施設看護師
- 小規模なクリニック など
実質的には電話対応のみで済む日もあれば、緊急訪問や深夜出勤が発生することもあるので、
求人票だけで判断せず、オンコールの頻度・実際の呼び出し回数を必ず確認しましょう。
夜勤なしで働くメリット【体・心・生活リズム】


体調・メンタル・生活リズムの3つの視点からメリットを見ていきます。
体調・睡眠リズムが整いやすい
一番大きいのは、やはり体調と睡眠の安定です。
- 夜勤前後の「寝だめ」「仮眠」から解放される
- 生活リズムが一定になり、疲れが抜けやすくなる
- 生理不順や頭痛、胃痛が落ち着く方も多い



夜勤をやめてしばらく経つと
「こんなに普通に眠れるんだ…」ってびっくりする人、すごく多いです。
家庭・育児・プライベートとの両立がしやすい
日中〜夕方までの勤務がメインになるので、
- 子どもの生活リズムと合わせやすい
- パートナーと休みを合わせやすくなる
- 趣味・推し活・習い事などの時間も確保しやすい
「夜勤があるから、どうしても家族に負担をかけている気がする…」という
モヤモヤが軽くなるという声もよく聞きます。
勉強や副業など「自分の時間」を作りやすい
夜勤明けの「一日寝て終わる」がなくなることで、
- 認定看護師・専門看護師、資格勉強
- 読書・セミナー参加
- ブログやSNSなどの発信、副業
など、自分の将来への投資時間を取りやすくなります。
今は年収よりも、数年後のキャリアや生き方を整えたい」という方には、
夜勤なしは大きなメリットになります。
夜勤なしに転職するときのデメリット・注意点


メリットだけでなく、現実的なデメリットも知っておくことが大切です。
ここでは、年収・忙しさ・スキル面など、よくあるギャップを確認します。
夜勤手当がなくなる分、年収はどう変わる?
デメリットとして一番わかりやすいのが年収減少です。
- 夜勤手当分(年間50〜100万円前後)がなくなるケースが多い
- ボーナスも「基本給×係数」のため、基本給が下がるとボーナスも減る
転職前に、「税込◯万円までなら下がってもOK」など、自分なりのラインを決めておくと判断しやすくなります。



お給料が下がるのは正直こわいです…。
でも、このまま夜勤を続けるのもしんどくて…。



いくらまでなら下がっても大丈夫かと、
その代わりに手に入れたい生活をセットで考えてみるのがおすすめです。
なんとなく不安なままだと、決めきれなくて時間だけ過ぎてしまうことも多いんですよね。
日勤帯の忙しさ・残業が増えるケースも
夜勤がない=楽、とは限りません。
- クリニックの外来が常に満員
- 訪問看護で1日に複数件訪問+記録
- 施設でのインシデント対応や家族対応が多い
など、忙しさのベクトルが変わることが多いです。



夜勤はないけど、定時で帰れない職場も正直あります。
求人票だけでは見えないリアルは、見学で確認しておきたいところです。
症例・スキルの幅が狭くなるリスク
夜勤を手放すことで、
- 急変対応の経験
- 重症患者の看護
- 多職種カンファレンスの参加 など
一部の経験が減ることはあります。
「将来的に急性期に戻りたい」「ICUや手術室も経験したい」という方は、
夜勤なしの間も勉強会や研修に参加する、継続的に学ぶ姿勢を見せることが大切です。
「本当に夜勤なし?」求人票で見抜くポイント
求人票でチェックしておきたいのは、
- 就業時間・休憩時間(シフトパターンも含めて)
- 残業時間の目安(月平均◯時間など)
- 「オンコールの有無」「当直の有無」
- 早番・遅番の有無と回数
ここがあいまいな場合は、応募前や面接時に必ず質問して、言葉の定義を合わせておきましょう。
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「夜勤がつらい理由」を整理してから動こう


転職を決める前に、「夜勤の何が一番つらいのか」を一度整理してみましょう。
今の職場でできる工夫と、転職を考えた方がいいラインを一緒に考えます。
体力的にきついのか、環境がしんどいのか
夜勤がつらい…と言っても、その中身は人それぞれです。
- 体力的に本当に限界(眠気・頭痛・動悸など)
- 夜勤メンバーとの相性が悪い・指導がきつい
- 夜勤帯の人員配置が少なすぎて常にパンク状態
「どの部分が一番つらいのか?」を自分で言語化しておくと、解決策の選択肢が見えてきます。
今の職場で変えられること/変えられないこと
たとえば…
- 夜勤回数を減らしてもらう(常勤→準常勤など)
- ペアやリーダーの配置を相談する
- 急性期→回復期病棟など、配属先の変更を検討する
など、今の職場の中でもできる工夫は意外とあります。
一方で、
- 慢性的な人員不足
- パワハラ・無視などの人間関係
- 経営方針や病院全体の文化
は、個人の努力では変えにくい部分です。
「変えられることは試したけれど、それでもしんどい」
となったら、転職や夜勤なしの働き方を真剣に考えるタイミングかもしれません。
夜勤回数を減らす・配置転換という選択肢も
いきなり「夜勤ゼロ」にするのが不安な場合は、
- 夜勤回数を月◯回までに減らす
- 準夜勤のみ/深夜勤のみ など、体への負担を調整してもらう
- 回復期・慢性期・地域包括など、比較的落ち着いた病棟へ異動
といった中間の選択肢もあります。



今すぐ辞めるのは勇気が出ないけど、このまま続けるのもしんどい…。どうしたらいいんだろう?



辞める or 続けるの二択じゃなくて、
・夜勤回数を減らす
・部署を変えてみる
・転職サイトで夜勤なし求人の情報だけ集めておく
みたいに、グラデーションで考えてOKですよ。
しんどさが強くなっているときは、働き方だけでなく
「メンタルの整え方」も一緒に見直しておくとラクになります。
看護師のストレス対策やメンタルケアをまとめた記事も、余裕のあるときに読んでみてください。




夜勤なし求人の探し方と失敗しない選び方


「夜勤なし求人を探したいけれど、どこを見ればいいか分からない…」
そういうこともありますよね。
ここでは、求人票のチェックポイントや、見学・エージェント活用のコツをまとめます。
求人票で必ずチェックしたい条件(就業時間・オンコール・残業)
求人票を見るときは、まずここだけはチェックしておきましょう。
- 就業時間・休憩時間(シフトパターンも)
- 残業時間の目安(月平均)
- オンコール・当直の有無と頻度
- 休日数(年間休日◯日/週休2日 など)
- 託児所・時短勤務制度の有無(子育て世代向け)
「夜勤なし」の文字だけ見て決めてしまうと、
実は早番・遅番だらけだったり、残業が多かったりすることもあります。
面接・見学でリアルを確認する質問例
面接や見学のときは、ぜひこんな質問をしてみてください。
- 実際のシフト例を見せていただけますか?
- 残業が発生しやすい曜日や時間帯はありますか?
- オンコールの実際の呼び出し回数は、月にどのくらいですか?
- 子育て中の看護師はどのくらい在籍していますか?
- 入職後の教育・フォロー体制はどのようになっていますか?
見学は良いところだけ見る時間ではなく、
自分が働くイメージが持てるかを確認する場。
遠慮せずに、気になることは聞いてOKです。
転職サイトを使うときのコツ
夜勤なし求人は人気が高く、非公開求人になっていることも多いです。
- 看護師専門の転職サイトに登録しておく
- 「夜勤なし」「オンコールなし・少なめ」「残業少なめ」など条件を具体的に伝える
- 気になる求人があれば、見学・面接の調整を任せる
「夜勤なしで、子育てと両立しやすい職場を探しています」など、
ライフスタイルも含めて伝えることで、紹介の精度が上がります。
比較するときに見るべき「3つの軸」
複数の求人を比較するときは、次の3つの軸でざっくり点数をつけてみると整理しやすいです。
- 働きやすさ:シフト・残業・人員体制・通勤時間
- 年収・条件:基本給・手当・賞与・福利厚生
- キャリア・やりがい:学べること・患者層・将来へのつながり
完璧な職場はないので、
「今の自分にとって、どれを一番大事にしたいか」で優先順位をつけてみてください。
夜勤なし・オンコール少なめ・残業少なめの求人は、人気が高くて一般公開されにくいことも多いです。
- 条件に合う求人だけピックアップしてほしい
- 実際の残業や人間関係の裏側まで知りたい
- 今すぐ転職するか迷っているけど、情報だけ集めておきたい
こんなときは、看護師専門の転職サイトに「夜勤なし」「家庭と両立しやすい」など希望をはっきり伝えておくのがおすすめです。
登録だけ・情報収集だけでもOKなので、
「今の職場を続けるべきか」「夜勤なしに踏み切るべきか」を考える材料が集めやすくなります。


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夜勤なしでもキャリアアップできる転職先の例


具体的な職場例を挙げながら、「夜勤なし×キャリアアップ」が両立しやすい働き方を紹介します。
専門スキルを伸ばしやすい夜勤なし職場
例えば、こんな職場は専門性を深めやすい夜勤なしフィールドです。
- 透析クリニック:透析看護・シャント管理・慢性腎不全の生活指導
- がん専門クリニック・外来化学療法室:副作用マネジメント・療養支援
- 糖尿病内科外来:フットケア・生活指導・指導入院の調整
慢性期〜生活支援のスキルは、在宅や地域でも活かしやすく、
将来のキャリアの幅を広げてくれます。
ワークライフバランス重視の夜勤なし職場
「とにかく今は、心身を立て直したい」という方は、
- 健診センター
- 企業・産業保健系(産業看護師)
- 学校看護師・保育園看護師 など
比較的、オンオフの切り替えがしやすい職場も候補になります。
もちろん忙しい時期はありますが、
夜勤や長時間残業が少なく、自分の生活リズムを整えやすいのが特徴です。
ライフステージに合わせて戻れるキャリア設計
「子どもが小さい今は夜勤なし、手が離れたらまた夜勤ありの職場にもチャレンジしたい」
というように、ライフステージごとに働き方を変えるのも立派なキャリアです。
- 今はクリニックで生活リズムを整える
- 数年後、余裕ができたら急性期や手術室に再チャレンジ
- 在宅や地域の経験を活かして、地域連携室や看護師長を目指す など
「一度夜勤をやめたら、もう戻れない」と思い込まず、今の自分に合ったステージを選び直していくイメージで大丈夫です。
転職の進め方全体を知っておきたい方は、看護師転職の基本をまとめた記事も合わせて読んでみてください。
夜勤なし転職との比較がしやすくなります。


まとめ|自分に合った「夜勤なし」の働き方を選ぼう


ここまでのポイントを振り返りながら、「自分はどう働きたいか」を整理しましょう。
焦らず情報を集めて、納得して選べる状態を一緒に目指していきましょう。
今のつらさを放置しないためにできること
夜勤でボロボロになっているときほど、
- 「私が弱いだけかも」
- 「周りも頑張っているし」
- 「もう少しだけ、様子を見よう」
と、自分のしんどさを後回しにしがちです。
でも、体や心が悲鳴をあげてからだと、
回復に時間がかかってしまうことも少なくありません。
「最近、前よりも明らかにつらい」「このまま続けるのは不安」
そう感じているなら、夜勤なしの働き方も選択肢に入れてOKです。
迷っているなら情報収集と「相談」から始めよう
いきなり退職願を出さなくても、できることはたくさんあります。
- まずは自分の「つらさの正体」を紙に書き出してみる
- 院内でできる働き方の調整を上司に相談してみる
- 夜勤なし求人の条件感を、転職サイトで聞いてみる



情報を集めて、誰かに話してみるだけでも、
今すぐ辞める必要はないかもや、
逆に早めに動いた方がよさそうだなとか、見えてくるものがあります。
いきなり退職日を決めなくて大丈夫です。
今の職場でできる調整を試しながら、夜勤なし求人や他の働き方の情報も少しずつ集めてみましょう。
そのうえで、「自分と家族にとってちょうどいい選択」を考えていきましょう。
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