看護師のみなさん、転職活動は順調ですか?
いざ「面接」と聞くと、
- 何を見られているのかよく分からない
- よく聞かれる質問に、どう答えたらいいか不安
- 自分の強みや経験をうまく言葉にできない
- 面接後のお礼メールって、本当に送った方がいいの?文面が思いつかない…
こんなモヤモヤを抱えたまま、本番を迎えてしまうことも多いですよね。
おかゆ私も最初の転職のときは、「正解の答えを暗記しなきゃ」とガチガチでした。
振り返ってみると、大事だったのは完璧な回答よりも、
「これまでの看護を、自分の言葉で話せる状態」を作っておくことでした。
この記事では、現役看護師の目線で、
- 面接で好印象をつかむポイント
- 面接前に整えておきたい基本準備
- 看護師の転職面接でよく聞かれる質問と答え方のコツ
- 逆質問のポイントと例文
- 服装・マナー・当日の流れ
- 面接後のお礼メールの考え方とコピペOK例文
- 忙しい看護師が転職エージェントをうまく使うコツ
をまとめました。
「面接が怖い…」から「なんとか乗り切れそう」に変わるように、
一緒に少しずつ整えていきましょう。
面接が不安なら、「相談できる人」を先に作っておこう
「志望動機がふわっとしている」
「自己PRが毎回同じになってしまう…」
そんなときは、一度プロのキャリアアドバイザーに相談してみるのもアリです。
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転職全体の流れや準備の仕方は、
「看護師転職完全ガイド|後悔しない準備・よくある失敗・成功のコツ」でも詳しくまとめています。
面接だけでなく、転職活動の全体像を知りたい方は、先にそちらを読んでおくとイメージしやすいです。


看護師の転職面接で好印象をつかむポイント


看護師の面接は、「スキルが足りるかどうか」だけを見る場ではありません。
採用側は、限られた時間の中で次のような点を見ています。
- この人と一緒に働きたいと思えるか
- 既存スタッフや患者さんと、うまくやっていけそうか
- 無理なく、長く続けてくれそうか
面接で見られている3つの視点
- コミュニケーション力
- 質問に対して、結論から簡潔に話せるか
- 相手の表情を見ながら、ペースを合わせて話せるか
- 仕事への向き合い方
- 忙しい中でどんな工夫をしてきたか
- ミスやトラブルから、どう学んできたか
- チームワーク・協調性
- 他職種や同僚と連携して動けるか
- 雰囲気づくりやフォローを意識しているか



「すごい実績がないとダメ」と思いがちですが、
日々の看護をどう大切にしてきたかが伝われば十分です。
面接前に整えておきたい基本準備チェックリスト


「質問集を暗記する」前に、
次の3つを整えておくだけで、面接の安心感がかなり変わります。
応募先の病院・施設をリサーチする
最低限、次のポイントはおさえておきましょう。
- 病院・施設の概要(病床数、診療科、対象患者さんの層)
- 求人票に書かれている「求める人物像」「仕事内容」
- ホームページや採用ページに出てくるキーワード・大事にしている価値観
それをメモしながら、
- 「なぜここで働きたいと思ったのか」
- 「自分のどんな経験が活かせそうか」
をセットで考えておくと、志望動機が一気に具体的になります。
自分の経験・強みを棚卸しする
A4用紙1枚かスマホのメモでOKなので、ラフに書き出してみます。
- 経験年数・経験した診療科/部署
- 担当してきた主な業務・役割(リーダー、プリセプター、リンクナースなど)
- 印象に残っている患者さん・家族との関わり
- 大変だったけれど頑張ったこと、工夫したこと
- 失敗から学んだこと



ここで「きれいな言葉」にしようとしすぎると手が止まります。
最初は箇条書きで雑に書き出して、あとで必要なところだけ拾えばOKです。
履歴書・職務経歴書の具体的な書き方は、
「看護師の履歴書・職務経歴書の書き方|志望動機・自己PRの例文つき」に詳しくまとめています。
面接前に一度見直しておくと、話す内容との整合性も取りやすくなります。


よく聞かれる質問への自分なりの答えを準備する
看護師の転職面接でよく聞かれるのは、たとえばこんな質問です。
- 自己紹介・志望動機
- これまでの経験・役割・得意なこと
- ストレス対処法やチームワーク
- 専門性・スキルアップへの姿勢
- 転職理由と今後のキャリアプラン
このあと例文を紹介しますが、
丸暗記ではなく「キーワードだけメモしておく」くらいがちょうどいいです。
看護師の転職面接でよく聞かれる質問5選と答え方のコツ


ここでは、頻出の5パターンについて、
- 何を見られているか
- どう組み立てると伝わりやすいか
- シンプルな回答例
を紹介します。
自己紹介・志望動機
見られているポイント
- 経歴と得意分野が端的に伝わるか
- 応募先との「つながり」が話せているか
組み立て方
- 経験年数+診療科
- 得意な看護・意識していること
- 応募先を選んだ理由・そこでどう貢献したいか
回答例
「○○病院の内科病棟で5年間勤務し、急性期から慢性期まで幅広い患者さんの看護を担当してきました。
特に、糖尿病など生活習慣病の患者さんへの生活指導や、継続した関わりを通して一緒に目標を決めていく看護にやりがいを感じています。
貴院は地域の慢性疾患の患者さんのフォローに力を入れておられると伺い、これまでの経験を活かしながら、患者さんの日常生活に寄り添った看護に携わりたいと考え、志望いたしました。」
これまでの経験・役割
見られているポイント
- どんな場面で、どんな役割を担ってきたか
- 日々の業務でどんな工夫をしてきたか
- チームにどう貢献してきたか
組み立て方
- 場面・役割(いつ・どこで・何をしていたか)
- 行動(どんな工夫・対応をしたか)
- 結果・学び(どうなったか/そこから何を学んだか)
回答例
「前職では感染リンクナースを担当し、手指衛生の遵守率向上に取り組んでいました。
遵守率が伸び悩んでいたため、全体勉強会だけでなく、ラウンド時に一緒に手順を確認する場を増やしました。
その結果、次回のサーベイでは遵守率が向上し、『意識するきっかけになった』という声も多く聞かれました。」
ストレス対処法・チームワーク
見られているポイント
- 自分の心身を守る工夫ができているか
- 忙しいときに、周囲とどう支え合っているか
回答例(個人のストレス対処)
「忙しい勤務が続いたときほど、家では意識的に仕事から離れる時間を作るようにしています。
軽いストレッチや好きなドラマを見る時間を30分ほど確保し、頭をリセットしてから就寝することで、翌日の勤務にも落ち着いて向き合えると感じています。」
回答例(チームでの関わり方)
「業務が立て込んでいるときほど、『どこが大変そうか』を申し送り以外のタイミングでも共有するよう意識しています。
自分だけで抱え込まず、『ここは手伝えます』と声をかけ合うことで、チーム全体の負担感が少しでも軽くなるよう心がけています。」
ストレスとの付き合い方を整えたいときは、
「看護師のストレス対策」の記事も役に立つと思います。
面接に限らず、日常のしんどさの整理にもつながります。


専門性・スキルアップ
ポイント
- 取得している資格や研修名だけで終わらせない
- 「なぜそれを選んだか」「現場でどう活かしたか」まで話す
回答例
「急変対応の院内研修に参加したことをきっかけに、病棟内でシミュレーション形式の勉強会を企画しました。
実際の場面を想定しながら対応の流れを確認することで、自分自身も含めスタッフ全体の意識づけにつながったと感じています。」
転職理由・今後のキャリアプラン
ここは採用側が一番気にしている部分です。
- 前職への不満だけを並べない
- 「逃げたいから」ではなく「どう成長したいか」で語る
- 働き方の希望があれば、正直に+前向きな理由を添える
回答例
「急性期病棟で多くの経験を積ませていただきましたが、一人ひとりの患者さんとじっくり関わる時間が限られていることに悩むようになりました。
今後は、慢性期の患者さんと長く関わりながら生活に寄り添った看護を深めていきたいと考え、転職を決意しました。
貴院では退院支援や在宅との連携にも力を入れておられると伺い、自分の目指したい看護に近いと感じ志望いたしました。」
休職歴やブランクがある場合の伝え方は、
「看護師の休職・病休歴は不利じゃない|伝え方と面接対策」の記事でケース別に詳しくまとめています。
該当する方は、あわせてチェックしてみてください。


一人でテンプレをいじるのがしんどいときは…
ここまで読んで、



「分かるけど、自分の経歴に当てはめるのが難しい…」
と感じた方も多いと思います。
そんなときは、
- あなたの職歴を聞きながら「ここを強みにしましょう」と整理してくれる
- 志望先ごとに、押さえるポイントを教えてくれる
- 「この言い回しで大丈夫?」を面接前にチェックしてくれる
看護師専門の転職サイトに頼るのも一つの方法です。
テンプレをゼロから一人で作るより、「プロと一緒に整える」方が早くてラクなことも多いです。
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逆質問で「一緒に働きたい」と思ってもらうコツ


面接の終盤でよく聞かれる、
「何か質問はありますか?」
これは、ただの形式的な質問ではなく、
逆質問を通して「意欲」「相性」「理解度」を確認する時間です。
逆質問で伝えられること
- ここで働くイメージをしっかり持とうとしている
- 学びたいこと・貢献したいことがある
- ミスマッチなく長く働きたいと思っている
こうした姿勢が、さりげなく伝わります。
好印象につながる逆質問の例
教育体制・フォローについて
- 「中途入職の看護師には、どのようなフォロー体制がありますか?」
- 「夜勤に入るまでの期間やサポート体制について教えていただけますか?」
チームの雰囲気・連携について
- 「スタッフ間の情報共有は、どのような形で行っておられますか?」
- 「他職種との連携で、意識されていることがあれば教えてください。」
働き方・勤務体制について
- 「1ヶ月あたりのおおよその残業時間の目安を教えていただけますか?」
- 「シフト作成の際、希望休はどの程度考慮していただけますか?」
避けた方がいい逆質問
- ホームページを見ればすぐ分かる内容(病床数・診療科など)
- すでに説明された内容を「聞いていなかったのかな?」と思わせる質問
- 初回の面接から、給料や有給だけを強く突っ込むような質問
もちろん条件面も大切ですが、
「働き方の条件」+「その職場でどう貢献したいか」
両方を意識して質問を考えると、印象がやわらかくなります。
当日の流れと面接マナー【看護師向け】


「話す内容」だけでなく、
服装や立ち居振る舞いも含めて印象が決まるのが面接です。
服装・身だしなみの基本
- スーツ:黒・紺・グレーなど落ち着いた色のビジネススーツ
- シャツ/ブラウス:白で無地、清潔感を意識
- 靴:3〜5cm程度のシンプルなパンプス
- 髪型:長い髪はひとつにまとめ、前髪で目が隠れないように
- メイク・アクセサリー:ナチュラル&控えめ
- 爪:短く整え、派手なネイルは避ける
「実際の勤務中の自分を、少しフォーマル寄りにした感じ」をイメージすると◎です。
当日の流れと時間の目安
- 到着:面接開始の10〜15分前に到着するのが目安
- 受付:
「本日○時に看護師採用面接で伺いました、〇〇と申します」と一言添える - 待合:
呼ばれたらすぐ動けるように、スマホに集中しすぎないよう意識
入退室・あいさつのポイント
- ドア前でノック → 「どうぞ」と言われてから入室
- 「失礼いたします」と一礼して入室し、椅子の横で名乗る
- 「お掛けください」と促されてから「失礼いたします」と着席
- 退室時も椅子の横で一度お礼を伝え、ドアの前で「失礼いたします」と一礼して退出
オンライン面接の場合は、
- 5分前にはログインしてカメラ・音声の確認
- 顔が暗くなりすぎないよう、正面からの明かりを意識
- 背景は生活感が出すぎない場所を選ぶ
といった点を押さえておきましょう。
面接後のお礼メールは必要?看護師が知っておきたい基本マナー


「お礼メールって送らないと失礼かな?」と悩む方も多いですが、
- 送らなかったからといって不合格になるわけではない
- どうしても気になるなら、短く一通だけ送れば十分
というスタンスでOKです。
お礼メールを送るメリット
- 感謝の気持ちをきちんと伝えられる
- 面接で感じたこと、働きたい気持ちを一文添えられる
- 忙しい中、時間を取ってもらったことへの礼儀として安心できる
タイミング・宛先・件名
- タイミング:面接当日の就業時間内〜翌日の午前中まで
- 宛先:案内メールの差出人(採用担当者)に返信する形でOK
- 件名の例
- 「本日の面接のお礼(看護師応募 〇〇)」
- 「面接の御礼(看護師採用〇〇様)」
長文は不要です。
3〜5行程度+署名で、さらっと送るくらいがちょうどいいです。
看護師向け・面接後お礼メールの例文テンプレ[コピペOK]


ここからは、看護師の転職面接を想定した例文です。
病院名・部署名を、自分の状況に合わせて差し替えて使ってください。
ベーシックなお礼メール
件名:本日の面接のお礼(看護師応募 〇〇)
〇〇病院 看護師採用ご担当 〇〇様
本日は、看護師採用面接の機会をいただき、誠にありがとうございました。
病棟の体制や教育制度について詳しく伺うことができ、貴院で働くイメージがより具体的になりました。
本日の面接を通して、ぜひ貴院の一員として患者さんの看護に携わりたいという思いが一層強くなりました。
ご多用のところお時間をいただきましたこと、改めて御礼申し上げます。〇〇 〇〇
雰囲気やチームについて触れるパターン
件名:面接のお礼(看護師応募 〇〇)
〇〇病院 看護師採用ご担当 〇〇様
本日はお忙しい中、面接の機会をいただきありがとうございました。
面接でお伺いした、スタッフ間の連携の取り方や新人教育の工夫について大変印象に残っております。
チームで支え合いながら看護をされている様子に共感し、ぜひその一員として働きたいと感じました。
今後とも何卒よろしくお願い申し上げます。〇〇 〇〇
教育・キャリア支援に共感した場合
件名:本日の面接のお礼(看護師応募 〇〇)
〇〇病院 看護師採用ご担当 〇〇様
本日は看護師採用面接の機会をいただき、誠にありがとうございました。
面接を通して、貴院の教育体制やキャリア支援の取り組みについて詳しく伺うことができ、大変勉強になりました。
これまでの経験を活かしつつ、貴院でさらにスキルアップしながら患者さんにより良い看護を提供していきたいと強く感じております。
ご多用のところお時間をいただきましたこと、心より御礼申し上げます。〇〇 〇〇
転職サイトを味方にした面接対策





私自身も転職のとき、面接の壁打ち相手として担当者さんにかなり助けてもらいました。
「一人で全部抱え込まない」ための味方として使ってみるのもアリです。
忙しい看護師が転職サイトを使うメリット
- 志望先ごとの面接傾向・よくある質問を教えてもらえる
- 志望動機や自己PRを、一緒に文章にしてもらえる
- 面接後のフィードバックをもらい、次の面接に活かせる
- 見学や面接の日程調整を代わりにしてもらえる
- 夜勤回数・残業など、言いにくい条件を代わりに確認してもらえる
LINEやメール中心でやりとりできるサービスも多く、
「登録だけ」「情報収集だけ」でも利用できます。
「登録だけ・相談だけ」で使うときのコツ
- 希望の診療科や働き方(夜勤の有無・残業の目安など)をざっくり言語化しておく
- 「まだ迷っている」ことも正直に伝える
- 面接前には、志望先の雰囲気やよく聞かれる質問を聞いておく
転職サイトをメール連絡で使用したいという方は、
「看護師転職サイトの不安を解決|連絡をメール中心に整える手順」でまとめているので参考にしてみてください。


まとめ|「完璧な答え」より「準備された看護師」を目指そう


看護師の転職面接では、
- 面接で何を見られているかを知る
- 自分の経験・強みを棚卸しして、よく聞かれる質問の準備をする
- 逆質問やマナー・お礼メールで、「一緒に働きたい人柄」を伝える
この3つを整えておくだけでも、
本番の安心感はかなり違ってきます。
面接は「評価されるだけの場」ではなく、
あなた自身が「ここで働きたいか」を確かめる場でもあります。



ガチガチの模範解答じゃなくて大丈夫。
「自分の看護観や経験を、自分の言葉で話せる状態」を作っていきましょう。
「一人で準備するのは不安かも…」と思ったら
面接準備は、教科書どおりに完璧である必要はありません。
それでも不安が強いときは、「登録だけ」「相談だけ」でもプロを味方につけておくと、気持ちがぐっとラクになります。
- 面接でよく聞かれる質問の整理
- あなたの経歴に合わせた志望動機・自己PRのブラッシュアップ
- 条件交渉や、言いづらいことの代弁
など、「一人だと心細い部分」をサポートしてもらえます。
転職を前向きに考えているなら、まずは1〜2社だけ登録してみるところからでも十分です。
自分のペースを守りながら、少しずつ動き出していきましょう。
転職を考えているならまずは登録から!
※電話が苦手でも大丈夫。メール中心の希望を最初に伝えればOK/PR











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