看護師の給料・年収のリアル|年代別・都道府県別ランキングと年収アップ戦略

「自分の給料って、これって普通?」

「夜勤を減らしたら、どれくらい年収が下がるんだろう…」

病棟でもオペ室でも、休憩室で一度は出てくるお金の話。

でも、同じ職場の先輩と比べるだけでは、

自分の年収が「高いのか・低いのか」「転職した方がいいのか」は判断しづらいですよね。

この記事では、厚生労働省の統計データをベースに

  • 看護師全体の平均年収・手取りの目安
  • 年代別・都道府県別の年収の違い
  • 夜勤あり/なし・パート・派遣で年収がどう変わるか
  • 年収を上げる現実的な方法と、「暮らしとのバランス」の取り方

を、現役看護師の目線でまとめました。

おかゆ

なんとなく不満でモヤモヤするより、一度見える化してから、
転職や配置転換を考えた方が、後悔が少なくてすみますよ。

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目次

看護師の平均年収はいくら?まずは全体の相場をチェック

まずは「日本の看護師全体で見ると、どのくらいが平均なのか」を押さえておきましょう。

ここでは、厚労省の最新データをもとに 平均年収・手取り・高い低いを判断する目安 をざっくりつかんでいきます。

最新データから見る「看護師の平均年収」と平均月収

厚生労働省「賃金構造基本統計調査」によると、看護師の平均年収は約519万7,000円前後、
平均月収は約36万円台(各種手当込み)、賞与は年間80万円台という結果が出ています。

この数字には

  • 基本給
  • 夜勤手当・時間外手当・通勤手当などの各種手当
  • ボーナス(賞与)

がすべて含まれています。

手取りはいくらくらい?社会保険料・税金を引いたリアル

年収519万円と聞くと「結構もらってる?」と感じるかもしれませんが、ここから

  • 所得税
  • 住民税
  • 厚生年金・健康保険・雇用保険料

などが引かれるため、手取り年収はおおよそ390〜410万円台、月あたりだと27〜29万円前後になることが多いと言われています。

夜勤が多い人ほど「額面と手取りの差」を大きく感じやすい点もポイントです。

「高い・低い」を判断する目安と、よくある勘違い

よくある勘違いは、

  • 「看護師=年収500万円以上あって当たり前」
  • 「東京の友達は◯◯万円だから、自分は低すぎる」

と、一部の高いケースだけを基準にしてしまうこと

実際は、

  • 地域(都道府県)
  • 病院規模(大学病院・公立・民間など)
  • 夜勤の回数
  • 部署(ICU/救急/オペ室/慢性期など)

でかなり差が出ます。

まずは「全国平均」「自分の年代」「自分の地域」をざっくり押さえてから、
数字で高い・低いを判断するのがおすすめです。

おかゆ

私も最初は「なんとなく不満…」でしたが、
全国平均と年代・地域で比べてみたら
『意外と悪くなかったかも』ということも多いんです。
一回見える化してから、転職や配置転換を考えた方が
後悔が少なくて済みますよ。

看護師の給料の内訳|基本給・手当・ボーナスの仕組み

「年収◯◯万円」といっても、その中身は基本給+手当+賞与の組み合わせ。

ここでは、求人票を見るとき・自分の給与明細を見直すときに役立つように、

給料の内訳と、よく差がつくポイントを整理していきます。

看護師の給料は何でできている?基本給+各種手当+賞与

看護師の年収は、ざっくり分けると

  • 基本給
  • 各種手当(夜勤手当・時間外手当・通勤手当・住宅手当など)
  • 賞与(ボーナス)

の3本柱です。

求人票を見るときは「月収◯万円」と書かれていても、
基本給がいくらで、手当がいくら乗っているかをチェックしないと、年収のイメージがつかみにくくなります。

夜勤手当・時間外手当・オンコール手当のイメージ

夜勤手当は病院によってかなり幅がありますが、

  • 準夜・深夜1回あたり:5,000〜15,000円前後
  • 二交代1回あたり:8,000〜20,000円前後

というケースが多く、夜勤回数がそのまま年収差になりやすい部分です。

オペ室や救急などでオンコールがある場合は、

  • 待機手当(1回◯◯円)
  • 呼び出し時の出動手当+時間外手当

が加算されることが多く、「同じ基本給でも、手当で数十万円単位の差」がつくこともあります。

おかゆ

求人票の「月◯◯万円〜」だけで決めちゃうと、
基本給が思ったより低くてボーナスが伸びない…
なんてこともあります。
「夜勤手当でかさ増しされてないか」「ボーナス何か月分か」
は、必ずチェックしておきましょう。

ボーナス(賞与)の計算方法と「年間何か月分」が多い?

ボーナスは

基本給 × ◯ヶ月分 × 年2回

という形で支給されることが多く、
看護師の平均ボーナスは年間80万円前後とされています。

求人票や就業規則で

  • 「賞与:年2回(合計4.0ヶ月分)」
  • 「賞与:年2回(実績3.2ヶ月)」

などの記載があれば、「自分の基本給 × 月数」で、ボーナスのざっくりした金額を計算できます。

常勤・非常勤・派遣で変わる「時給・日給・月給」の違い

  • 常勤(正職員):月給+賞与+各種手当
  • 非常勤パート:時給制が多く、賞与なし〜少額
  • 派遣:高めの時給・日給だが、賞与や退職金は基本なし

と、それぞれトータル年収の考え方が違います。

一見「派遣が一番高い」ように見えても、
通年での勤務保証や昇給・退職金などを含めてトータルで考えると、常勤の方が安定するケースも多いです。


パートや派遣など、自分で選ぶ働き方については、
「看護師のパート・派遣|自分に合う働き方の選び方ガイド」でメリット・デメリットを詳しくまとめているので参考にしてください。

年代別|20代〜60代、看護師の年収カーブのリアル

「自分の年収、同年代と比べてどうなんだろう?」というのも、よくあるお悩み。

この章では、統計データをもとに、20代〜60代までのおおまかな年収カーブをイメージできるようにしていきます。

20代看護師の平均年収|新人〜5年目の上がり方

各種データを総合すると、20代看護師の平均年収は420〜480万円前後が目安です。

新人1年目は

  • 基本給+夜勤手当で年収360〜400万円台
  • 2〜3年目で昇給・夜勤増加により400万円台へ
  • 大学病院・急性期・ICUなどでは、夜勤多めで20代後半から480万円前後になるケースも

というイメージです。

30代看護師の平均年収|中堅ポジションで差がつくポイント

30代になると、平均年収は500万円前後〜500万円台後半に乗ってくることが多く、

  • リーダー業務
  • プリセプター
  • チーム医療の中での役割増加

など、「中堅ならではの負担」と引き換えに年収も上がっていきます。

ここで差がつくのは、

  • 夜勤に入るかどうか
  • 管理職に近いポジションにチャレンジするか
  • 高年収の病院・部署に乗り換えるか

といった選択です。

40〜50代看護師の平均年収|年収のピークと頭打ち問題

40〜50代になると、看護師の年収は540〜580万円前後でピークを迎えるというデータもあります。

一方で、

  • 役職に就かないまま同じ職場にいる
  • 夜勤を減らす/外す
  • 体力面で重症度の高い部署を離れる

と、横ばい〜やや減少に転じるケースも。

「これ以上昇給が見込めない」

「同じ働き方を60歳まで続けるのはきつい」と感じたら、

配置転換や転職で年収と負担のバランスを取り直すタイミングかもしれません。

60代以降の働き方と年収|非常勤・再就職のリアル

60代以降は、

  • 健診センター・クリニックなどで日勤のみ非常勤
  • 施設・デイサービスでのパート勤務
  • 嘱託として元の病院に残る

など、年収よりも「体力・通勤・働きやすさ」重視の働き方が増えます。

年収は300万円台〜400万円弱に落ち着くことが多いですが、その分

  • 夜勤なし
  • 残業ほぼなし
  • 勤務日数を自分で調整

といったメリットも出てきます。

都道府県別|看護師の平均年収ランキング&地域差

「同じ看護師でも、どの県で働くかでそんなに違うの?」

ここでは、都道府県別の平均年収ランキングをざっくり押さえつつ、

上位の県・下位の県でどれくらい差があるのかをイメージできるように整理します。

都道府県別平均年収ランキングはこちら

順位都道府県平均年収(万円)
1山梨548.3
2大阪530.5
3神奈川527.7
4宮城527.3
5静岡524.6
6山口522.8
7富山522.1
8兵庫519.9
9岡山519.3
10福井512.9
11奈良508.9
12岐阜507.9
13東京507.4
14和歌山507.4
15愛知502.1
16京都500.5
17栃木497.5
18埼玉494.5
19秋田494.3
20茨城491.3
21千葉490.9
22長野489.5
23三重489.1
24新潟487.3
25広島482.9
26群馬482.1
27石川477.0
28山形477.3
29福島476.7
30北海道465.9
31島根463.1
32高知456.8
33佐賀456.2
34愛媛455.4
35滋賀455.0
36岩手454.9
37福岡454.3
38香川452.5
39沖縄452.0
40長崎438.9
41鳥取435.8
42徳島434.9
43青森426.5
44大分412.5
45宮崎411.8
46鹿児島405.3
47熊本405.5

※上の表は、厚生労働省「令和5年賃金構造基本統計調査」のデータを
看護師求人サイト「スマイルナース」がまとめた都道府県別ランキングを引用しています。

ざっくり分かる!都道府県別ランキングのイメージ

厚生労働省「賃金構造基本統計調査」をもとにした最新のまとめを見ると、

看護師の平均年収は、都道府県ごとにかなり差があります。

【年収が高めの上位グループ】

  • 山梨県
  • 大阪府
  • 神奈川県
  • 宮城県
  • 静岡県 など

このあたりは、平均年収がだいたい 520〜550万円台 に入ってくる高年収ゾーンです。

【年収が低めの下位グループ】

  • 大分県
  • 宮崎県
  • 鹿児島県
  • 熊本県
  • 青森県 など

こちらは、平均年収が 400〜420万円台くらい に収まるやや低めゾーン

統計によって多少前後はありますが、

一番高い県と一番低い県では、年収差が約140万円 になるというデータもあります。

おかゆ

同じ経験年数でも、住む場所が違うだけで、
年収100万円以上差が出ることもある
というイメージを持っておくと◎です。

ランキング上位の県ってどんなところ?

上位に来やすい県の特徴は、ざっくりいうとこんな感じです。

  • 大都市圏 or その近郊(例:大阪・神奈川・愛知など)
  • 大学病院や基幹病院が多く、基本給や賞与の水準が高い
  • 24時間稼働の急性期病院が多く、夜勤手当・交代勤務手当が手厚い
  • 物価や家賃が高いため、地域手当・住宅手当が上乗せされている

そのぶん、

「忙しさ・勤務負担も大きくなりやすい」

「通勤時間が長くなったり、家賃が高かったりする」

などの「見えにくいコスト」もセットでついてくることが多いです。

ランキング下位の県は?「低い=ダメ」ではない理由

一方で、九州・四国・東北の一部など、

ランキング下位に入りやすい県もあります。

  • 看護師の平均年収は 400万円前後 と、上位県よりは低め
  • ただし、家賃や物価も安く、車通勤しやすい 地域が多い
  • 必ずしも「看護師だけ給料が低い」ではなく、そもそも地域全体の給与水準が低めな場合もある

つまり、

「ランキング下位 = ブラック・損している」
というよりは、
地域全体が安く暮らせるぶん、給料も控えめ
というケースも多い、というイメージです。

地元で家族と暮らしながら、

  • 通勤時間は短く
  • 家賃も安く
  • 残業少なめ

という条件をうまく選べば、

年収は少し低めでも、生活の余裕としてはむしろプラスになることもあります。

「地元に残るか」「年収を取りに行くか」を考えるポイント

都道府県別のランキングを見たうえで、
次のような視点で考えてみるのがおすすめです。

  • 年収を優先したい?
    → 大都市圏や上位県の求人を、転職サイトで情報収集してみる
  • 家族との時間・暮らしやすさを優先したい?
    → 地元で「夜勤回数」「部署」「職場タイプ(病院/施設/クリニック)」を調整してみる
  • 数年間だけ稼ぐ期間を作る?
    → 20〜30代のうちは上位県・急性期で働き、
    その後は地元や夜勤少なめの職場に戻る、というキャリアもあり

「上位の県に行けば万能」「下位だからダメ」ではなく、
自分と家族にとってトータルで得かどうか
を考えるのがポイントです。

おかゆ

「地方だから給料はこんなもの…」と諦めるのも、
「とにかく都会に行けば勝ち!」と思い込むのも、
どちらも極端かなと感じています。
家賃や通勤時間、家族との距離も含めて、
トータルで得かどうかを一緒に見ていきましょう。

職場別・働き方別|夜勤あり/夜勤なし・パート・派遣でどう変わる?

同じ都道府県でも、「どんな職場・働き方を選ぶか」で年収は大きく変わります。

ここでは、病院・クリニック・施設・オペ室・ICU・パート・派遣…といった違いで、どのくらい年収が動くのかをイメージしていきます。

病院・クリニック・施設…職場別の年収の違い

各病院の傾向はこんな感じです。

  • 大学病院・公立病院(急性期)
    年収高めだが忙しい・夜勤多め・キャリアアップ向き
  • 民間急性期〜回復期病院
    中間くらい。勤務先によってかなり差が出る
  • クリニック・透析・健診センター
    日勤のみ・残業少なめだが、年収はやや抑えめ
  • 施設(老健・特養など)
    夜勤回数や人員体制で大きく変わるが、全体としては中間〜やや低め

「楽そうだからクリニックに行ったら、年収が80〜100万円下がった」という話もよく聞きます。

急性期・回復期・慢性期・オペ室・ICUなど部署別の特徴

部署で見ても、

  • ICU・救急・ハイケア
    夜勤多め・緊張感高いが、手当も乗りやすい
  • オペ室
    オンコール手当がある施設は、呼び出しが多いほど年収アップ
  • 急性期一般病棟
    夜勤+残業+入退院ラッシュで、トータル年収は高めになりやすい
  • 回復期・慢性期・地域包括
    急性期ほどではないが、夜勤ありなら年収はそこまで落ちない

「同じ病院の中で部署を変えるだけ」で、年収が数十万円変わることもあります。

夜勤あり・三交代/二交代でどれくらい年収が変わる?

夜勤手当が1回1万円前後として、月4〜6回入ると

1万円 × 5回 × 12ヶ月 = 約60万円/年

くらいの差になります。

夜勤を完全に外すと、同じ基本給でも

  • 年収が50〜80万円前後下がる
  • 手取り月収で4〜6万円程度下がる

というイメージです。

おかゆ

夜勤を増やすと年収は確かに上がりますが、
体調やメンタルの負担もセットでついてきます。
一時的に「貯金を増やす期間」として増やすのか、
ずっと続ける前提なのかを決めておくと、
無理しすぎを防ぎやすいですよ。

「夜勤と日勤、どっち向きか知りたい」という方は、
「看護師の夜勤と日勤|どっち向き?チェックリストで自己診断」の記事も参考にしてみてください。

夜勤なし常勤の年収イメージと注意点

夜勤なし常勤の年収は、

  • 急性期病棟の夜勤あり常勤より50〜100万円ほど低め
  • その代わり、生活リズムが安定し体調を崩しにくい

という特徴があります。

注意したいのは、

  • 「夜勤なし+残業少なめ」にすると、ボーナスも含めてガクッと年収が下がる
  • 同じ「夜勤なし」でも、外来・手術室・検診などで負担や残業が違う

という点。


夜勤なしで働きたい方は、年収だけでなく続けやすさもセットで考えるのがおすすめです。
詳しくは、「夜勤なしで働きたい看護師へ|年収とキャリアを守る転職ガイド」でメリット・デメリットや求人の探し方をまとめています。

パート・派遣看護師の時給・年収の目安

パート・派遣の時給は地域差が大きいですが、おおよその目安としては、

  • 一般的なパート:時給1,400〜1,800円前後
  • 派遣看護師:時給1,500〜2,000円前後(都市部は2,000円超もあり)

といった求人が多く見られます。

ただし、年収に換算するときは、

  • 週の勤務日数
  • 1日の勤務時間
  • 長期休暇の取り方(夏休み・冬休みなど)

も含めて考えないと、「思ったより年間で稼げなかった…」となりがちです。


パートや派遣など、自分で選ぶ働き方の具体例は、
「看護師のパート・派遣|自分に合う働き方の選び方ガイド」で詳しく解説しています。


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「今すぐ転職するかはまだ決めていない…」という人ほど、
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転職サイト3社の特徴や使い分けは、
「看護師転職サイト3社比較|提案の質と内部情報で選ぶ」で詳しくまとめています。

看護師が年収アップするための5つの戦略

「じゃあ、結局どうしたら年収を上げられるの?」というところが一番知りたい部分だと思います。

この章では、今の職場でできることと転職や資格取得などの選択肢を、現実的な5つのステップに分けて整理します。

今の職場でできる年収アップ|評価・役割・夜勤回数の見直し

いきなり転職しなくても、今の職場でできることはたくさんあります。

  • 評価制度をきちんと理解し、昇給につながる条件を確認する
  • チームリーダー・委員会・教育担当など、役割を引き受けて評価につなげる
  • 体力が許せば、一時的に夜勤回数を増やして年収を底上げする

「とりあえず不満」という状態から一歩進んで、
自分でコントロールできる範囲”増やすことが大切です。

高年収を狙える職場・働き方に「転職」する

今の職場でどう頑張っても、

  • 昇給幅が小さい
  • ベースが低すぎる
  • 役職ポストが埋まっている

という場合は、職場そのものを変える=転職が一番効果的です。

ここで重要なのが、

自分一人で求人サイトを眺めるだけでなく、
看護師専門の転職サイトに登録して、
今の自分の条件なら、どのくらいの年収が相場か を教えてもらうこと。

複数のサイトに情報収集目的で登録しておくと、

「今の年収は相場より高いのか・低いのか」

「同じ条件でもっと高くなる職場はあるのか」

が見えやすくなります。

転職の進め方全体は、
「看護師転職 完全ガイド|後悔しない準備・よくある失敗・成功のコツ」の記事で、準備〜応募〜面接までまとめています。

認定看護師・専門看護師・特定行為など資格で単価を上げる

時間はかかりますが、

  • 認定看護師
  • 専門看護師
  • 特定行為研修修了者

などの資格を取ることで、

「基本給や資格手当が上がる」

「キャリアアップ転職(教育担当・コーディネーターなど)がしやすくなる」

といった、単価を上げる方向の年収アップもあります。

管理職・主任・リーダー職へのキャリアアップで年収を伸ばす

師長・看護主任・リーダーなど、管理職に近いポジションになると、

  • 基本給のランクが上がる
  • 管理職手当がつく

などで年収は上がりますが、責任の重さ・残業の増加もセットです。

「マネジメントに向いているか」

「ライフステージと合うか」を見ながら、

無理のない範囲でチャレンジしていきたいところです。

副業・ダブルワークを考えるときの注意点(働き方改革・労働時間)

最近は

  • 単発バイト
  • 夜専のスポット勤務
  • オンラインでできる副業

などを組み合わせる看護師さんも増えています。

ただし、

  • 就業規則で副業が禁止されていないか
  • 労働時間が過労ラインを超えないか
  • 心身を壊して結果的に年収が下がらないか

という点には注意が必要です。

「年収」と「暮らし」のバランス|夜勤なし・ワークライフバランスも選択肢

お金は大事。

でも、私たちは「人間」なので、体力やメンタル・家族との時間も無視できません。

この章では、年収だけを追いかけた結果しんどくなるパターンと、暮らしとのバランスをどう取るかを、一緒に整理していきます。

年収だけを追うとしんどくなるパターン

夜勤・オンコール・残業を増やせば、一時的に年収は上がります。

でも、

  • 体調を崩して休職
  • メンタル不調で退職
  • 家族との時間が取れず、私生活がボロボロ

となってしまうと、トータルで見て損になることも少なくありません。

子育て・介護・自分の健康と年収の折り合いをつける

ライフステージによって、「優先したいもの」は変わります。

  • 小さい子どもがいる時期は、年収よりも夜勤なし・残業少なめ
  • 親の介護が始まったら、通勤時間の短さや休日の融通
  • 自分の持病や体力を考えて、フルタイムから時短・パートへ

など、「今の自分にとって一番大切なもの」を中心に考えるのも大事な視点です。


働き方そのものを見直したいときは、下記の記事もあわせて読むと、年収以外の軸も整理しやすくなります。

夜勤なし・時短・パートに切り替えると収入はどれくらい変わる?

「夜勤を減らしたい」

「いったんパートに切り替えたい」と思っても、

いちばん気になるのは「どれくらい年収が下がるのか?」というところですよね。

ここでは、あくまで一例として、以下の前提でざっくりシミュレーションしてみます。

  • 基本給:23万円
  • 諸手当(住宅・通勤など):3万円
  • 夜勤手当:1回1万円
  • 夜勤回数:月5回(2交代)
  • 賞与:基本給4か月分

働き方別・ざっくり年収シミュレーション(例)

働き方月収(額面)賞与(年)想定年収コメント
夜勤あり常勤(2交代・月5回)約31万円約92万円約464万円忙しいが年収は高め。貯金を増やしたい時期向け。
夜勤なし常勤(日勤のみ)約26万円約92万円約404万円生活リズムは安定。ただし年収はやや下がる。
日勤パート(週4日・7.5時間)約259万円子育て・介護期向け。時間の融通がききやすい。

夜勤あり常勤と比べると、

  • 夜勤なし常勤にすると:年収はざっくり60万円くらいダウン
  • パートに切り替えると:年収はざっくり200万円前後ダウン

といったイメージになります。

もちろん、実際の金額は基本給や夜勤手当、賞与の条件で大きく変わります。

一度ご自身の給与明細を見ながら、

「夜勤を◯回減らしたらいくらくらいになるか?」

「パートにした場合、家計はやっていけそうか?」

をざっくり計算してみるのがおすすめです。

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この記事を読んで

「このままでいいのかな…」と少しでも感じたら、

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おかゆ

登録だけ・相談だけで終わっても大丈夫。
今の職場にいながら相場を知るだけでも、
心の余裕がぜんぜん違ってきますよ。

まとめ|今の給料を「見える化」して、次の一歩を決めよう

最後の章では、これまでの内容をチェックリスト形式で振り返りつつ、

「この先どう動くか」を考えるヒントをまとめます。

なんとなくモヤモヤを抜け出して、「数字で納得できる働き方」を選ぶための締めくくりです。

自分の年収を平均と比べるチェックリスト

  • □ 自分の額面年収(源泉徴収票)を把握している
  • □ 自分の手取り年収・手取り月収を把握している
  • □ 自分の年収が、看護師の全国平均(約520万円前後)と比べてどうか分かる
  • □ 自分の年代・地域(都道府県)の平均と比べて高いか・低いか把握した
  • □ 夜勤回数や部署を変えたら、どれくらい年収が動きそうかイメージできた

「今の職場で続ける/配置転換する/転職する」の考え方

ここまで読んでみて、

  • 「今の年収で納得できるから、このまま続ける」
  • 「夜勤や部署を調整して、今の職場で働きやすさを上げたい」
  • 「どう考えても相場より低いから、転職も選択肢に入れたい」

など、何かしら気づきがあったはずです。

大事なのは、

なんとなく不満のまま数年が過ぎてしまう前に、
一度立ち止まって数字で整理してみること。

その上で、「今ここで変えるのか/もう少し様子を見るのか」を選んでいきましょう。

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この記事を書いた人

手術室看護師のおかゆです。
10年以上の経験を持ち、転職を経て今もなお手術室で活躍しています。
このブログでは、私自身が転職活動を行う際に感じた疑問や不安を元に、看護師の皆さまが次の一歩を踏み出す際の参考になる情報を提供しています。

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