「オペ室 夜勤 きつい」
「手術室 夜勤 怖い」
そんなキーワードで検索しながら、このページにたどり着いた方も多いのではないでしょうか。
救急や緊急手術が続いて、ほとんど眠れないまま明けを迎える夜。
少ないメンバーでプレッシャーを抱えながら、必死に回す夜。
一方で、他の部署では得られないスキルや、「あの夜、みんなで乗り切ったね」という達成感もあって、
「しんどいけど、嫌いではないんだよな…」という声もよく聞きます。
この記事では、オペ室夜勤のリアルな流れや「きつい」と言われる理由、その一方でのメリット。
そして、しんどくなってきたときに選べる「配置転換・夜勤なし・オンコール・転職」といった選択肢まで、手術室看護師の立場からお話ししていきます。
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オペ室の夜勤は「きつい」けれど、全部がマイナスではない

正直に言うと、オペ室の夜勤はラクではありません。
いつ救急が来るか分からず、少人数で回すプレッシャーもありますし、大量出血や急変など、緊張の続く場面も多いです。
その一方で、夜勤手当や待機手当によって収入が増えたり、緊急手術を通して判断力や段取り力が一気に鍛えられたりします。
少人数のチームで「今日は本当によく頑張ったね」と振り返る時間も、オペ室夜勤ならではのやりがいです。
おかゆきついとやりがいがあるが同居しているのが、オペ室夜勤の正直な姿かなと感じています。
大事なのは、「きつい=ダメ」と決めつけることでも、「我慢して続けるしかない」と思い込むことでもありません。
今の自分の体力・生活リズム・家族との時間・キャリアを含めて、続けるか、減らすか、手放すかを自分で選べる状態にしておくことが大切です。
手術室看護師の夜勤体制とシフトパターン


まずは、「オペ室の夜勤ってそもそもどんな働き方?」というところから整理していきます。
オペ室の夜勤あり勤務の基本
多くの病院では、病棟と同じように2交代や3交代に、手術部の当直・オンコールが組み合わさった形になっています。
日勤だけのスタッフと、夜勤や当直にも入るスタッフが分かれていたり、
「当直+オンコール」で院内待機と自宅待機を組み合わせていたりと、運用は病院によってさまざまです。
同じ「オペ室夜勤」でも、
- 夜間も計画手術が入る大規模病院
- 夜間は主に救急・緊急手術だけを受ける中小規模病院
など、病院の規模や地域性によって忙しさや雰囲気はかなり変わります。
夜勤帯のメンバー構成と役割
夜勤帯のメンバーは、日勤よりぐっと絞られます。
外科系の当直医、麻酔科の当直医またはオンコール医、手術室の看護師が少人数で組まれることが多く、
症例によっては臨床工学技士や放射線技師がオンコールで呼ばれる形です。
人数が限られている分、ひとりひとりの役割は大きくなります。
救急搬入の受け入れから体位固定、手術中の物品調整まで、広い範囲をカバーすることもあります。
オペ室夜勤とオンコールの違い
よく混ざって語られるのが、「夜勤」と「オンコール」です。
- 夜勤:病院に出勤して、いつでも手術に入れる状態で待機
- オンコール:自宅などで待機し、コールがあれば出勤
施設によっては、夜勤とオンコールを同じスタッフが担当していたり、
夜勤者とは別にオンコール専任のスタッフを置いていたりします。
「夜勤はつらいけれど、オンコールならどうだろう?」と揺れている方は、
オンコールだけを詳しくまとめた記事も、あとで読んで比較してみるとイメージが湧きやすいと思います。


オペ室夜勤1晩の流れ|救急〜片付けまでリアル解説


ここからは、オペ室夜勤の1晩をざっくりイメージできるように、典型的な流れをご紹介します。
実際の運用は病院ごとに異なりますが、雰囲気をつかむ参考になればうれしいです。
出勤〜情報収集・部屋準備
夜勤者は、まず日勤から申し送りを受けてスタートします。
その日の救急当番科目や、夜間に入りそうな予定手術、出血リスクの高い症例などを確認しながら、
どの部屋をどう使うか、どの器械や機器を優先的に準備しておくかを考えていきます。
「今この瞬間に緊急開腹になったらどう動くか」
「急性期の帝王切開が決まったら、何をどこまで用意しておくか」
といったことを頭の中でシミュレーションしながら、必要なセットや血液製剤、輸液、機器類をすぐ使える状態に整えておきます。
救急・緊急手術の入り方と動き方
夜間は、救急外来や病棟からの電話で動き始めます。
検査やCTの結果を待ちながら、麻酔科医や当直医と連携し、
「いつ」「どの部屋で」「どのメンバーで」手術に入るかを決めていきます。
術式が決まったら、その術式に必要な器械・縫合糸・インプラントなどをそろえ、
患者さんの既往歴や内服、アレルギー、出血傾向を確認しながら、導入〜体位固定〜手術開始までを段取りよく進めていきます。
時間との勝負になることも多く、チーム全体の呼吸や情報共有がとても重要な時間帯です。
手術がない時間にしていること(機器点検・翌日準備など)
「手術がない時間はヒマなんでしょ?」と言われることもありますが、実際にはこまごました仕事がたくさんあります。
- 麻酔器や手術機器の点検や清掃
- 翌日分の手術の器械出し・セット確認
- 滅菌物品の補充や在庫チェック
- 手術記録の整理やインシデントの振り返り
など、日勤がスムーズに動けるよう、夜勤帯のうちに整えておく仕事が多いです。



手術がない=休憩ではなくて、翌日に向けた仕込みの時間という感覚の方が近いかもしれません。
明け方〜片付け・引き継ぎまで
明け方には、夜間に入った手術の片付けや器械洗浄の段取りをつけ、
使用した血液製剤や薬剤の確認、記録の入力などを進めます。
日勤スタッフが出勤してきたら、夜間の手術内容や気になった点、引き継ぎ事項を丁寧に伝えてバトンタッチ。
緊急が立て込んだ夜は、「ほとんど横になれなかった…」という朝を迎えることも珍しくありません。
オペ室の夜勤が「きつい」と言われる理由


ここからは、「オペ室 夜勤 きつい」と検索されがちなポイントを、少し具体的に見ていきます。
眠れない・仮眠が取りづらい夜が多い
手術が途切れずに続いたり、「いつ呼ばれるか分からない」状況が長く続いたりすると、
そもそも仮眠に入るタイミングが取れません。
横になれても、ナースコールや電話のことが頭から離れず、浅い眠りで終わってしまうことも多いです。
その結果、慢性的な睡眠不足や生活リズムの乱れにつながり、「体力的に続けられるか」が大きな不安材料になります。
人数が少ない中で任されるプレッシャー
夜勤帯は、どうしてもスタッフの数が限られます。
同じ看護師が行ったり来たりしながら対応することもあり、
「自分が抜けたら誰が代わりに入るんだろう」と不安な気持ちを抱えたまま働いている人も少なくありません。
すぐに代わりをお願いできない状況だからこそ、「任される重さ」がプレッシャーになり、
精神的なきつさにつながりやすいポイントです。
急変・大量出血などもしもへの緊張感
夜間は救急・緊急手術が中心になるため、高リスクな症例が続くこともあります。
大量出血や交通外傷、ICUや病棟からの急変など、1症例ごとの負荷が大きく、
輸血や体温管理など、状況に応じた素早い判断と連携が求められます。
「目の前の命に集中し続ける時間」が長くなるぶん、
手術が終わった後の疲労感も大きくなりがちです。
生活リズム・子育てとの両立のむずかしさ
夜勤は、仕事内容だけでなく「生活との両立」が難しい点も大きいですよね。
夜勤前後の保育園の送り迎えや、パートナーの勤務との調整、家族の理解を得ることなど、
シフト表だけでは見えてこない負担が積み重なっていきます。
特に子育て中の看護師にとっては、夜勤そのものよりも、
「夜勤を続けることで家族の生活がどうなるか」のほうが悩みの中心になることも多いです。
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それでも続ける?手術室夜勤のメリット・やりがい


「きつさ」ばかりが目立ちがちなオペ室夜勤ですが、だからこそ得られるものも確かにあります。
夜勤手当・待機手当など収入面のメリット
夜勤に入ることで、基本給に加えて夜勤手当やオンコール手当がつき、手取りが増えます。
同じ常勤でも、日勤のみと夜勤ありでは月収や年収に差が出ることが多く、
「ある程度の期間は夜勤も頑張って、その分貯金やローン返済を進めたい」と考える人もいます。
緊急オペで身につく判断力・スキルアップ
夜勤帯は予定外のことが多いぶん、短時間で情報を整理して優先順位を決める場面が増えます。
「この術式なら次に何が起こりそうか」
「どの物品を先に出しておくべきか」
といった先回りの思考が自然と身についていき、日勤の手術にも良い影響が出てきます。
将来的にICUや救急、クリティカルケア領域に進みたい人にとっても、オペ室夜勤の経験は大きな財産になります。
チームで「やり切った」と感じられる達成感
夜間の長時間手術や、高リスク症例が無事に終わったときの「やり切った感」は、オペ室夜勤ならではです。
少人数で協力しながら乗り切ったときに、
「あのときの声かけが助かったね」
「あそこで準備しておいてよかったね」
と、お互いの働きを認め合える瞬間も多くなります。
キャリア的にオペ室夜勤を経験しておく意味
将来、手術室のリーダーや教育担当を目指したい人にとって、
夜勤や緊急手術の経験があるかどうかは、現場を理解しているかどうかの大きな材料になります。
ただし、キャリアのために無理を続けて体を壊してしまっては本末転倒です。
「今の負担感は、長く続けていける範囲に収まっているか」を、ときどき立ち止まって見直してみてくださいね。
手術室の夜勤に向いている人・向いていない人


「自分はオペ室夜勤に向いているのかな?」と感じたときの目安を、少し整理してみます。
オペ室夜勤に向いている人の特徴
あくまで一例ですが、次のようなタイプは、オペ室夜勤を前向きに続けやすい傾向があります。
- 多少の緊張感があったほうが集中しやすい
- 段取りや優先順位を考えるのが好き
- チームで協力して乗り切るのが好き
- 不規則勤務でも、ある程度は体調を整えやすい
全部に当てはまっていなくても大丈夫ですが、
「こういう面が自分にはあるかも」と振り返ってみると、自分に向いているか少し見えやすくなります。
「ちょっとしんどいサイン」が出ている人の特徴
逆に、以下のようなサインが増えてきたときは、かなり頑張りすぎている可能性があります。
- 夜勤前から憂うつで、前日から眠れない日が続く
- 休みの日もぐったりして、回復する前に次の勤務が来る
- 仕事のことを考えると、動悸や頭痛、腹痛などの不調が出る
- ミスが増えて、「自分はダメだ」と感じることが多くなった



ちょっとしんどいかも…と思えた時点で、すでにかなり頑張っていることが多いです。
まずは、その頑張りをちゃんと自分で認めてあげてほしいなと思います。
向いていないかも…と思ったときにまず見直したいこと
「オペ室夜勤、やっぱり自分には厳しいかも」と感じたとき、
いきなり「オペ室を辞める」「看護師を辞める」と決める必要はありません。
まずは、
- 夜勤の回数や入り方を調整できないか
- 夜勤専従ではなく、夜勤少なめの契約に変えられないか
- 同じ病院の中で日勤メインの部署に異動できないか
など、今の職場の中で変えられる部分を一度整理してみるのがおすすめです。
ここで、「自分はそもそも日勤向きなのか、夜勤向きなのか」を整理したくなったら、
夜勤と日勤を比較した記事でチェックリストをやってみると、自分の軸が見えやすくなります。


夜勤がつらくなったときの選択肢|配置転換・夜勤なし・転職


「オペ室 夜勤 きつい」と感じたときに取れる選択肢は、実は1つではありません。
同じ病院内での配置転換という選択肢
外来や中央材料室、日帰り手術センターなど、夜勤のない部署に異動できるケースもあります。
「夜勤は難しいけれど、今の病院は好き」という方は、まず院内の配置転換ができないかを、
師長さんや信頼できる上司に相談してみるのも一つの方法です。
夜勤なし・少なめの職場に変える方法
クリニックや透析、訪問看護など、夜勤のない職場も増えています。
老健や有料老人ホームなど、「夜勤はあるけれど回数少なめ・相談可」といった職場も。
夜勤なし・少なめで働きたい方に向けては、
夜勤なし看護師の働き方ガイドの記事を参考にしてください。
「いきなり転職までは決めきれないけれど、夜勤なし・少なめの働き方を具体的に知りたい」という方は、
一度そちらも読んでみると、自分に合いそうな選択肢が見つかるかもしれません。


日勤 vs 夜勤、自分に合う働き方の整理の仕方
「自分は本当は日勤向きなのか、夜勤向きなのか」を整理するには、
- 生活リズムをどこまで崩せるか
- 収入と体力のバランスをどう取りたいか
- キャリアアップと家庭・プライベートの優先度
といった視点が役に立ちます。
これらをチェックリストにしてまとめた
「看護師の夜勤と日勤|自分に合った働き方の見つけ方」を合わせて読むと、
「自分はどっち寄りなのか」が整理しやすくなります。


オペ室は好きだけど夜勤がしんどい人のオンコール活用
「オペ室の仕事は好き。でも夜勤は正直きつい…」
という方には、オンコール中心の働き方が合う場合もあります。
夜勤常勤ではなく、「オンコールのみ」「待機少なめ」の勤務形態に変えることで、負担が軽くなるケースもあります。
オンコールのリアルやメリット・デメリットは、
オペ室オンコールのリアルをまとめた記事で詳しく解説しています。
夜勤との違いや、実際の呼ばれ方・回数などを知りたい方は、そちらもチェックしてみてくださいね。


転職サイトを使って夜勤との付き合い方から相談する
「夜勤ゼロがいいのか」
「回数を減らしたいのか」
「そもそもオペ室を続けるのか別の科に行くのか」など、
自分の中で答えがぼんやりしている段階でも、看護師専門の転職サイトに相談して大丈夫です。
自分では探しにくい夜勤なし・少なめの求人や、手術室経験を活かせる別の領域(外来・クリニック・メーカーなど)を提案してもらえることもあります。
「どう働きたいか」を一緒に言語化してくれる存在として、上手に頼っていくのも一つの選択肢です。
\ 夜勤がつらくなってきたら、限界まで頑張る前に一度相談を /
「もう限界まで頑張ってから転職」ではなく、「まだ動けるうちに選択肢を知っておく」ほうが、
結果的に自分に合う職場を見つけやすくなります。
手術室経験がある看護師は、
夜勤なし・少なめの病棟や外来、日帰り手術センター、クリニックやメーカーなど、思っているより選べる先が多いです。
看護師専門の転職サイトに登録して、「夜勤の有無」「オンコールの回数」「オペ室経験を活かしたい」など、今の希望をそのまま伝えてみてください。
ひとりで求人サイトを眺めるより、あなたの条件に合う求人をピックアップしてもらえる分、かなりラクになります。
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まとめ|「このまま続ける?変えてみる?」を言葉にしてみよう


手術室の夜勤には、たしかに「きつい」側面があります。
仮眠の取りづらさ、少人数で背負うプレッシャー、急変や大量出血への緊張感、子育てや家族との両立の大変さ…。
一方で、夜勤手当や待機手当による収入面のメリット、
緊急オペで鍛えられる判断力や段取り力、少人数チームで乗り切ったときの一体感など、
「やっていてよかった」と感じられる瞬間もたくさんあります。
だからこそ大事なのは、「オペ室夜勤が良いか悪いか」を白黒つけることではなく、
今の自分にとって、その負荷がちょうどいいかどうかを見つめ直すことだと思っています。
もし今、「オペ室 夜勤 きつい」と検索しながらこの記事にたどり着いているのだとしたら、
それはもう十分に頑張ってきたサインです。
そこから先は、少し立ち止まって、
- このままオペ室夜勤を続けるのか
- 夜勤回数や入り方を調整して続け方を変えるのか
- 夜勤なし・少なめの働き方に切り替えるのか
- 思い切って部署異動や転職も含めて考えるのか
を、順番に整理していくタイミングかもしれません。



夜勤をやめる=弱いではありません。
自分と家族を守るために、働き方を選び直すのは、とても前向きな一歩だと思っています。


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