「看護師って性格きついよね」
「また言い方きつかったかな…」
「職場では強く振る舞ってるけど、本当はすぐ落ち込む」
そんなモヤモヤを抱えながら働いていませんか?
看護師は命を預かる仕事だからこそ、瞬時の判断やハッキリした指示が求められます。
でもその裏で、自分のことをいちばん厳しく責めているのも、私たち自身だったりします。
この記事では、
- なぜ「看護師=性格きつい」と言われやすいのか
- 自分を守るための考え方のコツ
- 日常でできる自己肯定感アップの習慣
- 看護師向けアファメーション(セルフトーク)の具体例
- しんどくなったときの相談先・逃げ道の作り方
をまとめてお伝えします。
「性格を変えなきゃ」ではなく、
今の自分を少しずつ大事にできるメンタルの持ち方を、一緒に整えていきましょう。
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結論:「性格がきつい」より、自分を守るメンタルが大事です

まずお伝えしたいのは、
「性格がきついからダメ」ではなく
「自分を守るメンタルが足りないだけ」
という視点です。
看護師として働いていると、
- 急変やトラブルの対応で、どうしても口調が強くなる
- 忙しさのあまり、確認や指示が早口になってしまう
- ミスが怖くて、つい厳しい言い方になる
こういったことは、ある意味仕事モードとして必要な一面でもあります。
それを全部まとめて「性格きつい」とラベリングしてしまうと、
- ありのままの自分を否定する
- 必要な注意や指摘までできなくなる
- ますます自己肯定感が下がる
という悪循環に入りやすくなります。
大事なのは、
- 仕事上どうしても強く見えやすい場面があることを理解する
- その一方で、自分を責めすぎない考え方や習慣を身につける
この2つのバランスです。
「看護師は性格きつい」と言われやすい3つの理由

命を預かるプレッシャーで、どうしても口調が強くなりやすい
看護師の仕事は、「ミス=患者さんの命に関わる」世界です。
そのため、現場ではどうしても、
- 短い言葉で素早く伝える
- 優しい表現より、正確さとスピードを優先する
- 「今それはダメ」「あとで」と、バサッと切る
といったコミュニケーションになりがちです。
周りから見ると「言い方きついな」と感じられても、
中身は「命を守るために必要な厳しさ」だったりします。
性格がきついのではなく、
環境が“きつくならざるを得ないモード”を求めていることも多いです。
指摘や注意が多く見えやすい職場環境だから
医療現場は、どうしても「できていること」より
「できていないところ」「リスクにつながる点」に目が向きます。
- インシデント報告
- 申し送りでの注意喚起
- 「さっきのあれだけど…」という呼び止め
など、日常的に指摘される側になる場面も多いですよね。
そのため、
- 伝える側:リスク回避のために必要な指摘をしているつもり
- 受け取る側:「また怒られた」「やっぱり自分はダメだ」と感じてしまう
というギャップも起きやすくなります。
真面目で責任感が強い人ほど、自分を責めがちになる
看護師には、もともと
- 真面目でコツコツタイプ
- 人の役に立ちたい気持ちが強い
- 「迷惑をかけたくない」という思いが強い
といった方が多いです。
そういう人ほど、
- ちょっとしたミスでも、何日も引きずる
- 患者さんや医師、先輩の一言を深読みして落ち込む
- うまくいかなかったことだけを振り返る
という自分いじめモードに入りやすくなります。
性格がきついのではなく、
「自分にだけ、ものすごく厳しい」状態
になっていることが多いのです。
看護師言い方きつかったかな…って毎回反省するけど、
じゃあどうしたらよかったのかも分からなくて、自己嫌悪ループです…。



あるあるすぎて、耳が痛い…(笑)
でもそれって雑に接してるんじゃなくて、
プレッシャーの中で一生懸命やってる証拠でもあるんですよね。
「性格のせい」にしないための、自分を守る考え方


ここからは、性格を変えるのではなく
「自分を守るメンタルの土台」を作る考え方をお伝えします。
仕事モードの自分と、素の自分を切り分けて考える
まずやってみてほしいのは、
「仕事中の自分」と「職場を離れた自分」を、ちゃんと分けて考えること。
- 仕事中の自分:
- 命を守るために、ハッキリ・テキパキ・時にきつく見える言い方
- 素の自分:
- 家族や友人に優しく接する
- 落ち込むし、傷つくし、本当は繊細
この2つがあることを、自分で認めてあげましょう。
「職場で強く言ってしまった…=自分は冷たい人間だ」
ではなく、
「あの場面は、仕事モード100%だったからあの言い方になった」
と、少し距離を取って見るイメージです。
「ここから先は無理」を決める——自分の境界線を持つ
自分を守るうえで大事なのが、境界線(ボーダー)です。
- どこまでなら対応できるか
- どんな状況なら「それは難しいです」と言うのか
- どのラインを超えたら、上司や同僚に相談するのか
を、自分の中でざっくり決めておきます。
例えば、
- 残業は毎日1〜2時間まで。それ以上が続くなら師長に相談する
- 明らかに理不尽な暴言を受けたら、ひとりで抱え込まずに共有する
- 自分の体調がガクッと落ちたサイン(眠れない・食欲がない)が出たら、外来や産業医も視野に入れる
など、自分をすり減らしすぎない基準を持つことが大切です。
できていることに目を向ける習慣をつくる
自己肯定感が下がっているときは、
視界が「できていないこと」ばかりに向きがちです。
- あの時、もっとこうできたのに
- あの一言は余計だったかもしれない
- 他の人ならうまくやれたはず
そんなときこそ、あえて
「今日できていたこと」「ちゃんとやれたこと」を探す習慣をつくります。
- ミスせずに終えた処置
- 退院時に「ありがとう」と言ってもらえた一言
- 先輩に「さっきの対応、助かったよ」と言われたこと
小さなことでOKです。
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日常でできる自己肯定感アップ習慣


1日3つの「よくやった」をメモする
おすすめなのが、寝る前1〜2分でできる
「今日の自分のよかったところを3つ書き出す」習慣です。
ノートでも、スマホのメモでもOK。
例:
- 忙しい中でも、患者さんの話を途中で遮らずに最後まで聞けた
- 苦手な処置を、マニュアルを確認しながら丁寧にできた
- 後輩に一言「ありがとう」と声をかけられた
最初は「そんなに出てこない…」と感じるかもしれません。
しかし続けていくと少しずつ、「あ、これも書けるかも」と自分の良さを探すクセがついてきます。
失敗=人としてダメ、とは切り離して考えるコツ
ミスやインシデントがあると、
「看護師として終わりだ」「人としてダメだ」と、全部ひとまとめにしてしまいがちです。
でも本当は、
- その場の判断ミス
- 情報共有の抜け
- システム上の問題
など、改善できるポイントが混ざっています。
「自分がダメ」ではなく「やり方や環境を、どう変えられるか?」
と考えられると、自分を責めすぎずに次へ進みやすくなります。
イラッとした感情をそのまま否定しないで扱う方法
「きつい自分が嫌」と感じる人ほど、イラッとした感情そのものを押し込めがちです。
でも、
- イライラする=「何かがしんどい」「許容範囲を超えている」サイン
- モヤモヤ=「本当は大切にしたい価値観が傷ついている」サイン
だったりもします。
一度、心の中で「今、何に対してイラッとしたのか」「本当はどうしてほしかったのか」を言葉にしてみてください。
自分の感情を観察するだけでも、感情に振り回されにくくなっていきます。
\ストレスの原因〜対処をまとめて知りたい人へ/
「性格きついって言われるのもしんどいけど、そもそも日々のストレスがパンパン…」という方は、
いったん全体を整理してみるとラクになります。
忙しい看護師さん向けにストレスの原因・サイン・対処をまとめた記事も書いています。
「今の自分はどこがしんどいのか?」を一緒に見直してみましょう。


看護師にこそ使ってほしい「アファメーション」とは


アファメーションの基本と、看護師に向いている理由
アファメーションとは、自分に向けた前向きな言葉がけ(セルフトーク)のことです。
- 「私はダメだ」「どうせまた怒られる」ではなく、
- 「私は今日もベストを尽くしている」
- 「完璧じゃなくていい。丁寧に一つずつやろう」と、自分に言葉をかけ直すイメージです。
看護師は、ミスが許されない環境で日々、緊張とプレッシャーの中で働くという意味で、
無意識のネガティブなセルフトークがたまりやすい職業です。
だからこそ、意識的に「自分を支える言葉」をストックしておくことが、大きな支えになります。
間違った自己暗示にならないための注意点
アファメーションで気をつけたいのは、
- 現実とかけ離れすぎた言葉
- 自分が「そんなわけない」と心の中でツッコんでしまう言葉
を無理やり唱え続けないことです。
例)
- × 「私は完璧な看護師だ」
- × 「私は絶対にミスをしない」
こういう言葉は、かえって、「いや、全然そんなことないし…」と自己否定を強める、プレッシャーや緊張を増やしてしまうことがあります。
効果を出しやすくするための3つのポイント
アファメーションのコツは、次の3つです。
- 自分が「まあ、そうかも」と思えるレベルの言葉にする
- 例:「私は完璧じゃなくていい。丁寧にやれば大丈夫」
- 具体的な行動とセットにする
- 例:「私は落ち着いて確認する時間を取っていい」
- 今の自分を否定しない言い回しにする
- 例:「今の自分も、ここから変わっていける」
このあと、シーン別の具体例もご紹介しますね。
シーン別・看護師向けアファメーション


ここからは、現場でそのまま使えるように、シーン別の言葉がけをまとめました。
「これ、いいかも」と思ったものを、スマホのメモや手帳に書いておくのがおすすめです。
出勤前・夜勤前に自分にかけたい言葉
- 「今日は完璧じゃなくていい。安全を第一に、一つずつ丁寧にやろう」
- 「全部ひとりで背負わなくていい。困ったら相談していい」
- 「わたしは、患者さんのためにもう十分がんばっている」
- 「うまくいかないことがあっても、そこから学べれば大丈夫」
朝の支度中や、病院へ向かう電車の中で、心の中でそっと唱えてみてください。
「きつい」と言われて落ち込んだときの言葉
- 「あの場面では、患者さんの安全を守ることを優先した。それは大事なこと」
- 「言い方は次から少し工夫してみよう。でも、わたしの価値まで否定しなくていい」
- 「指摘された部分だけが、わたしのすべてじゃない」
感情がざわついているときは、一度深呼吸してから、この言葉を思い出してみてください。
ミスやインシデントで自分を責めてしまうときの言葉
- 「ミスはダメ。でも、ここからどう改善するかがいちばん大事」
- 「わたしだけが悪いわけじゃない。仕組みや環境も一緒に見直していこう」
- 「つらいけれど、この経験を次につなげられたら、必ず誰かの安全につながる」
もちろん、ミスはあってはならないものですが、ゼロを目指すために、自分をつぶしてしまっては元も子もありません。



報告書って、ダメな自分の証拠じゃなくて、
次に同じことを起こさないためのメモなんですよね。
つらいけど、その一歩が誰かの安全につながるって、私は信じてます。
人間関係でモヤモヤするときの言葉
- 「あの人の機嫌は、わたしの責任じゃない」
- 「合わない相手がいてもいい。距離の取り方を工夫していこう」
- 「わたしを理解してくれる人も、ちゃんとここにいる」
職場は選べない人間関係も多いですが、どれくらい近づくかや誰と深く関わるかは、ある程度選べます。
しんどくなったときの相談先と頼り方


どれだけメンタルの持ち方を工夫しても、ひとりで抱えるには重すぎるしんどさもあります。
そんなときのために、あらかじめ相談先をいくつか持っておくことが大切です。
まずは職場でできる相談先(先輩・上司・同僚)
- 信頼できる先輩
- 同期や仲の良い同僚
- 話を聞いてくれそうな師長・主任
など、「この人なら…」と思える人を1人でも見つけておきましょう。
相談するときは、
- 具体的な状況(いつ・どんな場面で)
- 自分がどう感じたか
- どうしたらいいか一緒に考えてほしいこと
を、ざっくりでいいので整理して伝えられると、相手もアドバイスしやすくなります。
院内・外部の相談窓口を使うときのポイント
職場によっては、
- 院内カウンセラー
- 産業医
- メンタルヘルス相談窓口
などが用意されていることもあります。
「そこまで大げさなことじゃないし…」と思うかもしれませんが、本当に限界になる前に使う方が、ずっと効果的です。
また、外部の公的な相談窓口や看護協会の電話相談などもあります。
職場では話しにくいことを、第三者に聞いてもらうだけでも心が軽くなることがあります。
限界を感じたら——休職・転職も含めた「逃げ道」を持つ
- 朝、体が動かない
- 職場のことを考えると、涙や吐き気が出る
- ちょっとしたことで感情がコントロールできない
ここまで来ているときは、「今の環境から一度離れる」選択肢も真剣に考えていいラインです。
- 一時的に休職して、心身を整える
- 負担の少ない部署や、別の病院への転職を検討する
- 日勤中心や、患者数の少ない環境を選ぶ
など、「今より少し楽に働ける場所」は必ずあります。



転職しても同じかも、今より悪くなったらどうしようって考えると、
しんどいのに動けないままになってます…。



その迷いもめちゃくちゃ分かります。
だからこそ、いきなり決断じゃなくて情報収集からで大丈夫。
休職や転職の記事で、もう少し具体的な選択肢も一緒に整理していきましょう。
\「ここまで頑張った自分」を守る選択肢もあります/
「もう限界かも…」と感じているのに、
「休むなんて甘えかな」「転職しても同じかな」と踏み出せない人も多いです。
でも、看護師の休職・病休歴はマイナス一択ではありません。
伝え方や環境の選び方しだいで、ちゃんとプラスにもできます。
👉 別記事で
- 休職・病休歴の伝え方
- 転職活動の進め方
をまとめているので、「今の職場を続けるのが本当にしんどい…」という方は、一度そちらも覗いてみてくださいね。




まとめ:性格を変えようとする前に、「自分を大事にする力」を育てよう


最後に、この記事のポイントを振り返ります。
- 「看護師は性格きつい」は、仕事のプレッシャーや環境の影響も大きい
- 真面目で責任感の強い人ほど、自分を過剰に責めやすい
- 仕事モードの自分と、素の自分を切り分けて考えることでラクになる
- 1日3つの「よくやった」をメモするなど、小さな自己肯定感アップ習慣が効いてくる
- アファメーションは「現実とかけ離れすぎない言葉」で、自分を支えるお守りに
- しんどいときは、職場・院内外の相談窓口・休職や転職も含めて「逃げ道」を複数持つことが大事
性格そのものを変える必要はありません。
むしろ、「今の自分をどう扱うか」「どんな言葉をかけてあげるか」で、心のしんどさは大きく変わってきます。
この記事の中で、ひとつでも「これならやってみようかな」と思えたことがあれば、そこから少しずつ整えていきましょう。
あなたが、自分を責めるよりも自分を大事にしながら働ける毎日になりますように。
「今の職場で工夫しながら続けてみる」も立派な選択肢ですし、
「もう少し自分を大事にできる職場を探してみる」も同じくらい大事な選択肢です。
このブログでは、
- 忙しい看護師のストレス対策
- 休職・病休歴との付き合い方
- 看護師転職の進め方
などもまとめています。
「ちょっと環境も変えてみたいかも…」と思ったときは、
無料で相談できる転職サイトの使い方も、よければ参考にしてくださいね。








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