看護師のワークライフバランス大全|休日の過ごし方と職場の選び方

「休みがあるのに休めてない」「オフ明けでも全然回復してない」。

もしそう感じているなら、あなたの体力やメンタルが弱いからではありません。

看護師という働き方そのものが、回復しにくい仕組みなんです。

夜勤・オンコール・急な呼び出し。

昼夜逆転も当たり前。

さらに家に帰れば家事・育児・家族の予定まである。

これはもう「根性でなんとかする」領域じゃないですよね。

この記事では、次の3つをまとめています。

  • 休みの日にちゃんとエネルギーを戻すコツ(お金も体力もいらないやり方)
  • 日常の働き方そのものをラクにする工夫(優先順位・シフトの取り方・セルフケアの組み方)
  • それでもしんどいときは、職場そのものを変えるという選択肢

ぜんぶ一気にやる必要はありません。

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目次

看護師にとってのワークライフバランスとは?

「忙しい」より厄介なのは「休みにくい」という現実

看護師はシフト制だから一見「休みは多い」ように見えます。

でも、実際はこうなりがちではないでしょうか。

  • 夜勤明けが休み扱いになっているけど、実際は寝て終わるだけ
  • オンコールがあるから、気持ち的にはずっと勤務中みたいな緊張感が続く
  • やっとの休みが、家の用事と買い出しと作り置きで消える
  • 「明日は休みだから頑張ろう」が効かなくなってきた

つまり、「休み=心と体が回復する時間」になっていないことが多いんです。

これが続くと、「私の耐久力が低いのかな」って自分を責めやすいですが、違います。

そもそも回復しづらい働き方のほうが、もう限界に近いだけ。

それは“あなたがダメ”ではなく“仕組みがハード”という話です。

バランスが崩れてきたサイン

次のうち、いくつ当てはまりますか?

  • 寝てもだるさが抜けない
  • 出勤前の段階で、すでにしんどい
  • ちょっとしたことでイライラ/涙が出る
  • 休日の予定を考えるだけで「重い…」と感じる
  • 「あと1日働けば休みだから大丈夫」が通用しない

これは単なる「疲れ気味」ではなく、エネルギー残量が警告ゾーンに入ってきているサインです。

この段階で必要なのは「もっと頑張る」ではなくて、ちゃんと“充電”と“放電量のコントロール”を始めること。

看護師のワークライフバランスは「休み方×働き方」

よくワークライフバランスは「仕事と私生活の調和」と説明されますが、看護師の場合はもっと実務的です。

  • 休みの日に、ちゃんと回復できること
  • ふだんの働き方そのものが、自分を削りすぎないこと

この2つが同時にそろって、ようやく「続けられる働き方」になります。

休みの日でエネルギーを戻す具体的な方法

休みは“消耗の続き”じゃなくて“回復する日”です。

ここでは、今日の休みからすぐできるものだけ紹介します。

意識高いことや無理な趣味は出てきません。

家でできる回復ケアは「30分だけ」でいい

休みの日、こうなっていませんか?

  • 朝から洗濯・買い物・作り置きで気づいたら午後
  • スマホ触りながらダラダラ→罪悪感だけ残る
  • 「なんか休めなかったな…」で終わる

これは“サボった”じゃなくて、“もう限界だから動けなかった”だけです。

落ち込まなくていいです。

おすすめは、まず「30分だけ、自分のためだけの時間」を先に確保してしまうこと。

家事の前に入れてOKです。

例えばこの30分、どれでもいいです。

  • 好きなドラマ / アニメだけを観る(途中で洗濯物たたまない)
  • 香りのある入浴剤やちょっといいトリートメントで、長めにお風呂に入る
  • 肩・首をほぐすゆるいストレッチ動画を流しながら伸ばす
  • ベッドで目を閉じて、ただ音楽を流す(スマホは別の部屋に置く)
  • “今日はこれを食べる”って決めたごほうびおやつを、ゆっくり味わう

いちばん大事なのは「何かを生産しない時間」をあえて取ることです。

休みが家事で埋まる前に、まず“完全オフ”の時間を先にブロックする。

これだけでも「ちゃんと休んだ」という実感が残ります。

外に出て“病院の空気”から切り離す

家だと「やらなきゃいけないこと」が目に入りすぎて逆に休めないタイプは、“ちょっとだけ外”が効きます。

遠出しなくて大丈夫。

たとえばこんな程度で十分です。

  • 近所のカフェでコーヒー1杯だけ飲んで、スマホをいったん伏せる
  • 公園や川沿いをゆっくり歩いて、緑と空だけ見る
  • スーパー銭湯や日帰り温泉で、強制的にスマホとナースコールから離れる
  • 同僚じゃない友だちとしゃべって、ただ吐き出す

大事なのは「病院・クリニックとは別の空気を吸うこと」。

看護師って、常に誰かの状態を気にしてる脳になってます。

誰のことも見なくていい時間って、それだけで神経がゆるみます。

「大したことしてないのにめちゃくちゃスッキリした」という時間が、いちばん大切です。

家族と過ごす=労働じゃなくて栄養と考える

「休みの日は子どもと遊ぶから、正直それも体力仕事です」という声、本当に多いです。

ここで1つ視点を変えてほしいことがあります。

“どこに連れて行くか”よりも“大人も一緒にゆるく過ごせるか”を優先していい、ということです。

  • 一緒にアニメを観ながらゴロゴロするだけ
  • 近所で一緒にお昼を食べに行くだけ
  • お昼寝タイムをあえて予定にしちゃう

こういう「特別なことをしない時間」って、ちゃんとあなたのメンタルを回復させています。

「ちゃんと遊べなくてごめん」じゃなくて、「今日は一緒にだらだらDay」にしちゃっていいんです。

“家族との時間=自分の時間が削られるもの”って思い込むと、どんどんしんどくなるんですよね。

“家族と一緒にゆるむ時間も、私の回復になる”というマインドに変えていきましょう。

1泊2日のプチ旅行は「詰め込まない」が正解

余裕があれば、1泊2日で近場に泊まるだけでも一気に気持ちが軽くなります。

ただし、看護師の休み旅行にはコツがあります。

  • 名所を全制覇しようとしない
  • 朝から晩まで予定をパンパンにしない
  • 帰宅した夜に家事と作り置き地獄にならないよう、早めに戻る

おすすめは「昼前に出て、温泉やホテルでだらだら。翌日は昼すぎには帰宅して夕方は家でのんびり」です。

旅行は“刺激を詰めこむイベント”じゃなくて“現場から一回切り離すスイッチ”と考えたほうが、疲れを持ち越しません。

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日常の働き方をラクにする工夫

ここからは「休み方」ではなく「そもそも消耗を減らす工夫」です。

これができると、休日にいちいちゼロから復旧しなくてよくなります。

優先順位をつける=自分を守る行為

看護師って「全部ちゃんとやりたい」「全部すぐにやらなきゃ」と思いがち。

でも、頭の中に“やること20個”を同時に抱えているだけで、体力が削られます。

そこでおすすめなのが、勤務前や引き継ぎのタイミングで一度だけ仕分けすること。

  • 今日中に絶対必要なもの
  • 他の人にお願いできるもの
  • 明日回しても支障がないもの

これをハッキリさせるだけで、1日の負担感が落ちます。

「完璧にやる」ことが正義じゃなく、「安全・必要・期限内」を押さえることが大切です。

これはサボりではありません。

むしろ、優先順位を決められる人ほど急変時に動けるし、冷静に周りを見られます。

おかゆ

今日ここまでやれたら合格って自分で線を引くと、帰宅後に気持ちを引きずりにくくなるよね。

シフトで“連休”を意図的に確保する

1日だけの休みをポツポツ並べるより、2連休・3連休を月1回でも確保したほうが回復力が全然違います。

理由はシンプル。

1日だけの休み=回復で終わり。

2日以上の休み=「回復したあとに、自分の好きなことができる」。

これ、精神的な満足度がまったく違います。

やってほしいことは2つだけです。

  • 同僚同士で希望休を事前にすり合わせて、連休を“守る日”として先に押さえる
  • その連休に委員会・勉強会・会議を入れない(入れられそうなら「そこだけは無理です」とはっきり伝える)

「わがままかな?」と感じるかもしれないけど、これは長く働くための調整力です。

自分を守れる人は、仕事も続けやすいです。

ストレスを溜めきらない仕組みを予定に入れておく

ストレスって、ゼロにはできません。

だから「定期的にストレス発散の時間を予定に入れる」ことが正解です。

おすすめの型はこの3つ。

  • 週1回:「今日は早く寝る日」って決めてスマホを切る
  • 週2回:短い運動(ストレッチ、ラジオ体操レベルでOK。汗だくトレーニングじゃなくていい)
  • 月1回:「これは私だけの時間」という枠を丸ごと確保する(美容院、カフェ、推し活、本屋めぐり etc.)

ポイントは「時間ができたらやろう」ではなく「先に予定として入れておく」こと。

看護師の仕事って、空き時間は勝手には生まれません。

あらかじめ自分の予定として開けておきから、ようやく確保できます。

これができると、日常でちょっとずつ回復できる→休日に“瀕死から復活”しなくてよくなる、というサイクルに変わります。

それでもしんどいなら、職場そのものを見直していい

正直に言います。

あなたがいくら工夫しても、病院側・部署側のルールがハードすぎて、個人の努力ではどうにもならない場合があります。

そのときは、「働き方を変える」というカードを切っていいです。

逃げではなく、安全確保です。

「働きやすい職場」はきれいな言葉じゃ分からない

求人票って基本的にいいことしか書いてありません。

見るべきはもっとリアルな部分です。

見学や面談で、遠慮せずに聞いてください。

  • 残業はどのくらい発生していますか?
  • 休憩は、ちゃんと座って取れていますか?
  • オンコールは月に何回?呼ばれる頻度は?
  • 教育はどんな形?プリセプター制?フォロー面談の頻度は?
  • 退職理由で多いのは何ですか?

これ、全部聞いてOKです。

「それはちょっと…」と濁す職場は、その時点で赤信号。

逆に、具体的に話してくれるところは、だいたい隠しごとが少ないです。

おかゆ

これ、全部聞いていいよ。そこまで聞かれたら困りますね…って濁されるなら、その職場は最初からあなたを守る気がないってこと。逆にちゃんと具体的に教えてくれるところは、だいたい休憩や残業の扱いもリアル。面接って“選ばれる場”じゃなくて“こっちが選ぶ場”でもあるからね。

あなたの「譲れない3条件」を先に決める

転職相談って「とりあえずいいとこ紹介してください」って丸投げすると、逆にしんどくなります。

おすすめは、先にあなたの基準をはっきりさせておくこと。

書き出すのはこの3つだけでいいです。

  1. 働き方の条件(夜勤なし・オンコールなし・残業少なめ・育児と両立など)
  2. 給与・手当の下限ライン
  3. 通勤時間の限界(何分までOKか)

この「3つだけは外せない」を最初に渡しておくと、ムダな提案が減ります。

そして何より、あなた自身が「ここなら続けられる」を判断しやすくなる。

大事なのは、“わがままを言う”ではなく“続けられる環境を探す”というスタンスに切り替えることです。

続けられない職場を無理に頑張っても、体と心が先に壊れます。

転職活動って「登録だけ」「見学だけ」で止めてもいいの?

結論:止めていいです。

むしろ止めたほうが安全な場合もあります。

看護師向けの転職サービスは、「まだ辞めるとは決めてないけど、情報だけ持っておきたい」「電話よりメールでやり取りしたい」という希望をちゃんと伝えてOKです。

現実的な使い方はこの3つ。

  • 「夜勤なし・残業少なめ」など、譲れない条件だけピンポイントで求人を送ってもらう
  • まずは見学だけ入れて、現場の空気だけ確認する
  • いざというとき逃げられる候補を2〜3つストックしておく(=心の避難所を作っておく)

ここで知っておいてほしいのは、「今すぐ転職してくださいね〜」ではなくて「限界超える前に逃げ先の地図を持っておこう」という話です。

おかゆ

今すぐ転職したいわけじゃないんですけど…って最初に伝えて大丈夫だからね。
情報だけ持っておくと『いざとなれば逃げられる』って安心になる。
安心があると、いまの職場とも少しだけ冷静に向き合えるから。

複数サービスを並行して使うのも、看護師には普通です。

むしろそのほうが安心です。

  • レバウェル看護
    • 面接日程の調整や条件交渉まで“段取りぜんぶ任せたい”人向け
  • ナースではたらこ
    • 「これとこれとこれを満たす場所だけ欲しい」という、条件指定で探したい人向け
  • ナース専科系サービス
    • まずは求人を自分のペースで眺めたい/電話や面談はまだ重い、という人向け

1社だけで決める必要はありません。

2〜3社の提案を比較すると、「どこがあなたの生活をちゃんと守ってくれるか」がはっきり見えます。

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明日からできる3ステップまとめ

最後に、“がんばらないほうがうまくいく考え方ステップ”3つだけおいておきます。

ステップ1:休みを予定として先に確保する
次の休みに「30分は何もしない時間」を先に入れる。家事はそのあと。これはサボりではなく、回復のための必要時間。

ステップ2:週1回の“メンテナンス枠”をカレンダーに書く
運動でも、長風呂でも、推し活でもOK。大事なのは「時間が空いたらやる」じゃなくて「予定として守る」こと。

ステップ3:逃げ道の候補を1つだけ持っておく
いまの職場がすべてではありません。「もし無理になったら、ここに行ける」という安心材料があるだけで、今日のしんどさが変わります。

おわりに

ワークライフバランスはきれいごとじゃありません。

ちゃんと休める日があって、家のこともまわって、ちゃんと自分の機嫌を戻せる。

これが守られて、ようやく看護師という仕事は“続けられる仕事”になります。

「もっと頑張らなきゃ」じゃなくていいです。

これからは「私が続けられる形はどれ?」で選んでください。

あなたの生活を守れる働き方は、ちゃんとあります。

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この記事を書いた人

手術室看護師のおかゆです。
10年以上の経験を持ち、転職を経て今もなお手術室で活躍しています。
このブログでは、私自身が転職活動を行う際に感じた疑問や不安を元に、看護師の皆さまが次の一歩を踏み出す際の参考になる情報を提供しています。

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