「毎日バタバタで、いつも定時には帰れない」
「ごはんを食べる余裕もなくて、休憩もまともに取れない」
そんな忙しすぎる病棟で働いていると、ふとした瞬間に
「このまま続けて大丈夫かな…」
と不安になること、ありますよね。
忙しいのはどこの病棟も同じ…と言われがちですが、
「忙しいけど何とか回っている状態」と
「忙しすぎて安全も自分の心身も守れない状態」は、まったく別物です。
この記事では、
- 忙しすぎるときに現れる限界サイン
- 「辞めたい」と感じたときの原因整理の仕方
- クリニック・老健・訪問・デイなど、次の職場タイプの選び方
- 忙しくてもムリなく進める転職サイト活用術
- 今の毎日でできるメンタルケア
を、現役看護師の目線でまとめました。
「辞めたいと思う自分は甘いのかな」と責めてしまう前に、
働き方を変えるという選択肢も一緒に見ていきましょう。
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忙しすぎる病棟で「もう限界かも」と感じたら

「忙しいのはどこも同じだから」と自分の感覚を無視せず、
「今の忙しさは安全ラインを超えていないか?」を一緒に確認していきましょう。
「忙しい」と「激務すぎて危険」の違いとは
看護師の仕事は、ある程度「忙しい」のが前提です。
しかし、次のような状態が続いているなら、
激務すぎて危険ゾーンに入っている可能性が高いです。
- 残業が「たまに」ではなく、ほぼ毎日1〜2時間以上
- 休憩がまともに取れない日が続く
- 夜勤明けでも、会議や勉強会で帰れないのが当たり前
- 「今日もインシデントが起きなくてよかった」と、
無事に終わったことにホッとする感覚が毎日 - 自分の体調不良やメンタル不調を感じても「休めない」空気
おかゆ忙しいのは普通と言われても、あなたが危ないと感じているなら、それはちゃんと見直していいサインです。
忙しすぎる病棟でよくある状況(残業・休日呼び出し・人手不足…)
忙しすぎる病棟では、例えばこんなあるあるが重なっています。
- 慢性的な人手不足(欠員が出ても補充されない)
- 急変・入退院・オペ出し/迎えが多く、常に予定が崩れる
- 事務作業・記録・カンファレンスが多くて、「看護以外」で残業
- 休日でも「悪いんだけど…」と呼び出しの電話がよく鳴る
- 新人教育やプリセプター業務が重なり、常にマルチタスク
「うちの病棟、これ全部当てはまる…」という方は、
あなたがダメなんじゃなくて環境が破綻気味な可能性も高いです。




それ、危険サインかも?忙しすぎる看護師の限界チェックリスト


「まだ頑張れる」と思っていても、体や心は正直です。
ここでは、忙しすぎるときに出やすい限界サインをまとめます。
体に出るサイン(睡眠・食欲・体調の変化)
- 布団に入ってもなかなか寝付けない/何度も目が覚める
- 休みの日も疲れが取れず、一日中寝ているだけ
- 食欲が落ちて体重が急に減る/逆にドカ食いが増える
- 頭痛・腹痛・動悸・めまいなど、原因不明の不調が続く
- 夜勤のたびに吐き気や下痢など、体が拒否反応を起こす



「ただの疲れかな」でスルーしがちですが、続いているなら立派なSOSです。まずは自分の体を疑ってあげてください。
心に出るサイン(イライラ・無気力・涙もろさ など)
- ちょっとしたことでイライラ・怒りが爆発しそうになる
- 帰り道で突然涙が出てくる
- 「明日仕事か…」と思うと胸がぎゅっと苦しくなる
- 何をしても楽しく感じない、趣味に手が伸びない
- 「自分は看護師に向いていない」と自己否定が止まらない


仕事に出るサイン(ミス増加・インシデントへの不安・遅刻)
- 簡単なミスが増え、「またやってしまった…」と落ち込む
- インシデント・アクシデントへの不安が強く、
「いつか取り返しのつかないことをしそう」と怖くなる - 出勤前に体が動かず、ギリギリまで起き上がれない/遅刻しそうになる
- 申し送りの内容が頭に入らず、集中できない感覚が続く
ここまで来ているなら、すでにかなり危険ゾーン。
「根性で乗り切る」ではなく、「環境を変える」選択肢を真剣に検討してよい段階です。



頑張りが足りないからミスが増えているんじゃなくて、頑張りすぎて限界を超えていることも多いです。
「辞めたい」と思ったときにまず整理したいこと


「忙しすぎて辞めたい」と感じたら、
勢いで退職届を書いてしまう前に、
何がつらいのかを紙に書き出して整理してみましょう。
辞めたい原因は「忙しさ」だけ?それとも人間関係・夜勤・通勤?
忙しさの裏側には、いろいろな要素が絡んでいます。
- 人間関係(医師・先輩・同僚との相性、パワハラ・いじめ)
- 夜勤回数・オンコールの頻度
- 通勤時間の長さ、生活リズムとのミスマッチ
- 記録・委員会・係活動の多さ
- 給料と負担が釣り合っていない感覚
紙に3つの欄を作ってみてください。
- 「確実につらいこと」
- 「できれば減らしたいこと」
- 「実は気に入っている/続けたいこと」
これを整理すると、
「忙しさだけ変えたいのか」「職場の文化ごと変えたいのか」が見えやすくなります。




今の病棟で改善できること/できないことを仕分けする
改善を相談できそうなことは、相談することも出来ます。
- シフトの組み方を相談する
- 夜勤回数を一時的に減らしてもらう
- 係や委員会の負担を見直してもらう
一方で、
- 病院全体の人員配置
- ベッド数・診療体制
- 管理職の考え方や組織のカルチャー
など、個人の努力では変えられないものも多いです。



もっと頑張れば回るはずと自分を責めがちですが、そもそも回らない前提の体制で戦っていることもあります。
いきなり退職ではなく「部署異動」という選択肢
「今の病棟は本当に合っていないけど、この病院自体は好き」
という場合、同じ病院内での部署異動も立派な選択肢です。
- 急性期→回復期・慢性期病棟
- 病棟→外来・手術室・内視鏡など
- 高度急性期→地域密着型の病院 など
「退職か、今のままか」の二択ではなく、
中間の選択肢としての部署異動を考えてみるのもアリです。


忙しすぎる病棟からのキャリアパターン整理


ここからは、実際に忙しすぎる病棟から抜け出したいときのキャリアパターンを整理します。
同じ病院内で病棟チェンジ・外来異動という道
メリット
- 勤続年数が継続される(退職金・昇給などが引き継げる場合が多い)
- 人間関係がゼロからではない(顔見知りがいる安心感)
- システム・電子カルテが同じで、覚え直しが少ない
注意点
- 異動先も忙しい場合がある
- 「我慢が足りない」と言われないか、言い出しにくい雰囲気
クリニック・外来への転職|忙しさの質がどう変わる?
クリニックや外来は、
- 夜勤がない(もしくは非常に少ない)
- 予約制で、病棟のような急な入退院が少ない
という意味で、「時間の読める忙しさ」になりやすいです。
一方で、
- 診療時間中は常に患者さんが列をなし、立ちっぱなしの忙しさ
- 医師のペースが速いクリニックでは、テキパキ動けないとキツい
など、別の意味でハードな側面も。


老健・特養など施設系への転職|業務量と夜勤のリアル
老健・特養などの介護施設は、
- 急変は病棟に比べると少なめ
- 日々のルーチンが決まっていて、急な予定変更が少ない
という意味で、病棟の嵐のような忙しさからは離れやすい職場です。
ただし、
- 夜勤やオンコールはあるところが多い
- 看護師が少人数なので、一人当たりの責任は重め
という特徴もあります。


訪問看護・デイサービス|日勤メインで働きたい人向け
訪問看護
- 基本は日勤メイン
- 1件ずつじっくり関われるため、「流れ作業感」から離れたい人に◎
- ただしオンコールあり・移動ありで、精神的な責任感は強い


デイサービス・デイケア
- 日勤のみ、土日休みの事業所も多く、生活リズムを整えやすい
- 医療処置は少なめで、レクリエーションや生活支援が中心
- 「急性期バリバリ」からいったんゆっくりしたい人に向きやすい


非常勤・パート・派遣で「いったん負荷を下げる」という選択
「いきなり正職員で転職するのは怖い」という場合は、
- 週3〜4日のパート
- 日勤のみの非常勤
- 短期派遣・単発バイト
などで、いったん負荷を下げる期間を作るのも立派な戦略です。



フルタイムから少し距離を置く期間があるだけで、「自分がどう働きたいか」が見えやすくなることも多いです。


「次の職場では忙しすぎない」を叶える求人の見抜き方


「前よりはマシだと思ったのに、転職してもまた激務だった…」
こんな失敗を防ぐには、求人の忙しさを見抜く視点が大事です。
求人票だけでは分からない忙しさをチェックするポイント
求人票を見るときは、次のような部分に注目してみてください。
- 離職率・定着率(長く働いている人が多いか)
- 平均残業時間(「月10時間以内」はひとつの目安)
- 看護師・介護士の人数/病床数(人員体制)
- 夜勤体制(看護師何名+介護士何名か)



忙しさは求人票だけだと見えにくいので、人の出入りの多さやスタッフ数を必ずチェックしてみてください。
残業時間・夜勤回数・スタッフ数のリアルな確認方法
- レバウェル看護やナースではたらこの担当者に、
「残業時間の実績」「夜勤回数の平均」「人員体制」を具体的に聞く - できれば実際に働いている看護師の声(口コミ)も教えてもらう
- 面接の場で、
「最近の退職理由」「人手不足になりやすい時間帯」などをさりげなく質問
見学・面接で必ず聞いておきたい質問リスト
見学・面接では、こんな質問をメモして持っていくのがおすすめです。
- 「看護師1人あたりの受け持ち患者数はどれくらいですか?」
- 「残業が多くなりやすい曜日・時間帯はありますか?」
- 「夜勤帯は何人体制ですか?」
- 「入職1年以内に辞めてしまう方は、どんな理由が多いですか?」



「忙しいのは覚悟してますが、安全に働ける環境か気になっていて…」と素直に聞くと、現場の本音を教えてもらいやすいですよ。
忙しすぎて転職活動する余裕がない人こそ転職サイトを使うべき理由


「もう辞めたい…」と思いながらも、
忙しすぎて転職活動する時間も気力もないという方は多いです。
そんなときこそ、転職サイトをうまく使うとかなり楽になります。
自分で全部やろうとするとしんどい理由
- 求人検索・病院リサーチ・履歴書作成・面接日程調整…
すべてを仕事の合間にひとりでやるのはほぼ無理ゲー - 忙しすぎると、
「もうどこでもいいから辞めたい!」と条件を妥協してしまう - 結果、また忙しい職場を選んでしまうループになりやすい
→ ここは、情報集めと調整をプロに丸投げできる転職サイトを味方につけましょう。
忙しさ少なめの職場を探したい人向け:レバウェル看護
レバウェル看護は、病棟〜施設・訪問看護まで求人数が多めで、
「忙しさの度合い」で求人を紹介してもらいやすいサイトです。
レバウェル看護の活用ポイント
- 登録時の希望条件に、
「今より忙しさを下げたい」「残業少なめ・夜勤少なめ希望」をはっきり書く - 担当者との初回連絡で、
「今の病棟がどれくらい忙しくて、どこまでなら頑張れるか」を具体的に伝える - 気になる求人があれば、
「実際にどれくらいバタバタしているか」「定着率」を確認してもらう
▶ こんな人におすすめ
- とにかく今の激務から抜け出したい
- 「残業少なめ」「夜勤少なめ」の求人をまとめて紹介してほしい
- 病棟だけでなく、老健・訪問・デイなども視野に入れたい
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看護師同士の情報もほしい人向け:ナース専科
ナース専科は、求人だけでなく看護師向け記事や掲示板・口コミなど情報量の多さが強みのサイトです。
「忙しさ」だけじゃなく、教育体制や雰囲気も含めて職場を選びたい人と相性が良いです。
ナース専科の活用ポイント
- 求人検索で
- 「残業少なめ」「ブランクOK」「教育体制あり」などの条件をかけつつ
- 気になる病院・施設の口コミやインタビュー記事もチェックする
- 担当者に、
- 「今の病棟のどこがしんどいか」
- 「次はどんな働き方・雰囲気の職場がいいか」
を具体的に伝えて、合いそうな求人をピックアップしてもらう
▶ こんな人におすすめ
- 忙しさだけでなく、プリセプター制度・教育体制・人間関係も重視したい
- 同じように悩んでいる看護師の声や、リアルな口コミも参考にしたい
- 将来的なキャリアアップ(認定・専門看護師、スキルアップ)も視野に入れて職場を選びたい
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職場タイプを比較しながら考えたい人向け:ナースではたらこ
ナースではたらこは、
病棟・クリニック・老健・訪問看護など職場タイプを横断して比較しやすいのが強みです。
ナースではたらこの活用ポイント
- 「今の急性期病棟以外なら、どんな選択肢がありますか?」
- 「忙しさを下げるなら、クリニック・老健・訪問のどれが合いそうですか?」
といったざっくり相談から始められます。
▶ こんな人におすすめ
- 「忙しさ」を下げたいけど、次の職場タイプが決めきれない
- 病棟、クリニック、施設、訪問…を一覧で比較して提案してほしい
- 自分の性格や希望に合う職場タイプを一緒に考えてほしい
※合わなければ見学だけ/辞退もできます/PR




電話がしつこくならないようにする連絡のコツ・断り方
「転職サイト=電話がしつこそうで怖い」と感じている方へ。
- 登録時の備考欄に、
「連絡はまずはメール・LINE中心が良い」「平日○時以降なら電話OK」と書いておく - それでも合わないと感じたら、「今は情報収集だけしたいので、急ぎの求人紹介は一度ストップしてもらえますか?」と、一度はっきり伝えてOKです。



連絡の頻度や時間帯は、あなたが決めていいことです。最初に希望を伝えておくとグッと使いやすくなります。


忙しすぎる毎日で自分を守るためのメンタルケア


転職を考え始めたとしても、
「今すぐ職場が変わるわけではない」のが現実ですよね。
その間も、自分を守るためのケアはとても大事です。
「とりあえず今すぐ」できるセルフケアと相談先
- 寝る前のスマホ時間を減らし、睡眠の質を上げる工夫をしてみる
- 1日5分でもよいので、「何もしない時間」を意識的に作る
- 信頼できる同僚・友人・家族に、
「実は最近しんどくて…」と正直に話してみる - 職場の産業医・メンタル相談窓口があれば、
一度話を聞いてもらう(※利用したことは基本的に評価に直結しません)



みんな頑張ってるし…とひとりで抱え込むほど、しんどさは増えてしまいます。
誰かに話すだけでも、少し楽になることがありますよ。
「辞めたい自分は弱い」わけじゃない、と知ってほしいこと
忙しすぎる環境から離れたいと思うのは、
逃げでも甘えでもなく、自分を守るための当たり前の感覚です。
「患者さんのためには続けなきゃ」
「人手不足だから辞めたら悪い」
と考えて、自分の限界を超えてしまう看護師さんをたくさん見てきました。



あなたがつぶれてしまったら、患者さんも職場も守れません。
「自分も大事にしてよい存在」だと、どうか忘れないでください。
まとめ|「忙しすぎる病棟」から抜け出して、自分らしく働ける職場へ


- 忙しすぎる病棟での体・心・仕事の危険サインを感じたら、それはキャリアを見直すタイミング
- 「辞めたい」の原因を整理すると、
部署異動・職場タイプ変更・働き方の変更など、選択肢が広がる - クリニック・老健・訪問・デイ・非常勤など、
忙しさの質を変える働き方はたくさんある - 転職サイト(レバウェル看護・ナース専科等)をうまく使うと、
忙しい中でも情報収集と職場比較がラクになる - 忙しさに飲み込まれる前に、
自分の心と体を守るメンタルケアも忘れずに



このままじゃ危ないかもと感じた時点で、それは立派な限界サインです。
忙しすぎる病棟から抜け出しても、看護師としてのキャリアは続けられます。あなたに合うペースで働ける場所、ちゃんとありますよ。
転職を考えているならまずは登録から!
※電話が苦手でも大丈夫。メール中心の希望を最初に伝えればOK/PR










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