病棟だけじゃない!看護師の職場タイプ徹底比較【クリニック・訪問看護・老健・デイ】

「病棟しんどいけど、次どこに行けばいいのか分からない」

「クリニックか訪問看護か…求人は見てるのに決め手がない」

同じ「看護師」でも、働く場所が変わると

  • 1日の流れや忙しさ
  • 夜勤・オンコールの有無
  • 給料・休みの取りやすさ
  • 患者さんとの距離感・人間関係

はガラッと変わります。

とはいえ、実際に経験する前は

  • クリニックって本当に楽なの?
  • 訪問看護って一人で判断しないといけないの?
  • 老健やデイは看護師っぽさがなくなる?

と、イメージだけが先行しがちです。

この記事では、病棟をスタート地点にしながら、

クリニック・訪問看護・老健(介護施設)・デイサービスなどを比較し、

  • それぞれの働き方のリアル
  • メリット・デメリット
  • 向いている人のタイプ

をコンパクトに整理していきます。

「なんとなく病棟」を続けるのではなく、

自分の生活・性格・価値観に合う職場を考えるための地図として使ってもらえたらうれしいです。

おかゆ

「看護師向いてないのかな…」って自分を責める前に、1回職場の種類を見直してみましょう。
同じ看護師でも、場所が変わるだけでしんどさはガラッと変わります。

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目次

病棟だけじゃない?看護師の職場タイプ比較でわかること

ここでは、この記事を読み終えたときに得られるものを先にまとめておきます。

全体像のゴールを押さえてから読み進めると、「自分はどこが合いそうか」がグッと見えやすくなります。

読み終えたときに手に入る3つのこと

この記事を読み終えると、だいたい次の3つがはっきりします。

  1. 看護師の主な職場タイプが頭の中で整理される
    • 「病棟」「クリニック」「訪問看護」「老健・デイ」など、それぞれがどんな現場なのかイメージできるようになります。
  2. 自分のしんどさの正体が分かる
    • つらい原因が「夜勤」「人間関係」「業務量」「職場タイプそのもの」のどこにありそうか、切り分けやすくなります。
  3. 自分に合いそうな職場タイプの整理がつく
    • ライフスタイル・性格・キャリアプラン別の視点から、「まずはここを見てみよう」という候補が絞れます。

「どこが正解か」を一発で決めるための記事というより、

迷子の状態から一歩抜け出すための整理ツールとして使ってください。

転職前に押さえておきたい考え方

職場タイプを変える前に、もうひとつ大事なのが、次の視点です。

  • 「病棟が合わない = 看護師が向いていない」ではない
  • 合わないのは、職場の種類かもしれない
  • 完璧な職場を探すより、「今の自分にちょうどいい場所」を探す方が現実的

たとえば、

  • 夜勤がつらい → 夜勤なし・少なめの職場を見る
  • じっくり関わりたい → 訪問看護・老健など長く関われる場を見る
  • まずは生活リズムを整えたい → クリニック・デイを候補にする

というように、

「何を変えたいのか」を具体的にしてから、職場タイプを選ぶと失敗しづらくなります。

看護師の職場タイプをざっくりマップ化|病棟以外の選択肢も

ここでは、まず大きな分類だけ押さえておきましょう。

細かい違いは後半でしっかり掘り下げるので、「こんなに選択肢あるんだな〜」と眺めるくらいでOKです。

医療系:病棟・外来・クリニックの基本

医療系の代表格は、やはり病院・クリニックです。

  • 病棟
    入院患者さんの全身管理・治療のサポート・急変対応など、医療度が高く、チームで動く現場。
  • 外来
    診察補助・処置・検査説明などがメイン。患者さんの滞在時間は短く、回転率が高いのが特徴。
  • クリニック
    医師・スタッフ数が少なく、診察補助・採血・点滴・処置だけでなく、受付や会計まわりを手伝うこともあります。

「医療の現場感」は保ちたい人は、このゾーンから選ぶことが多いです。

介護系:老健・特養・有料老人ホーム・グループホーム

高齢者の「生活の場」を支える職場です。

  • 老健(介護老人保健施設):在宅復帰を目指すリハビリ寄りの施設
  • 特養(特別養護老人ホーム):長期入所が基本で、住まいとしての色が強い
  • 有料老人ホーム・グループホーム:民間運営で、医療依存度やサービスは施設ごとにかなり違う

ここでは、「治療」よりも暮らしの継続を支える視点が大事になります。

在宅系:訪問看護ステーション・在宅診療クリニック

患者さんの自宅に出向いて看護を行う職場です。

  • 訪問看護ステーションに所属して、自宅や施設に1日数件訪問
  • 在宅診療クリニックの一員として、医師と一緒に訪問するスタイル

「病棟よりも、その人の生活全体を見たい」

「家族も含めて支えたい」という人に向きやすい分野です。

その他:デイサービス・健診センター・企業・学校など

そのほかにも、看護師の活躍の場はいろいろあります。

  • デイサービス・デイケア:日中だけ通う高齢者の健康管理・見守り
  • 健診センター:採血・心電図・問診など、予防医療寄りの業務
  • 企業看護師・産業保健師:社員の健康管理やメンタルケア
  • 学校・保育園:子どもの健康管理やケガの対応 など

「夜勤を減らしたい」

「体力負担を抑えたい」

「予防や健康づくりに関わりたい」

という人は、このあたりの選択肢も候補になります。


「職場タイプ」だけでなく、「夜勤の有無」「残業の多さ」「休みやすさ」など働き方の軸から整理したい方は、こちらの記事もセットで読むとイメージがつきやすいです。

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基準になる「病棟」看護師の働き方

ここからは、職場タイプごとに詳しく見ていきます。

まずは多くの看護師さんが経験する病棟を「基準」として整理しておきましょう。

病棟看護師の仕事内容と一日の流れ(急性期・慢性期)

病棟看護師の主な仕事は、

  • 申し送り・情報収集
  • バイタル測定・全身観察
  • 点滴・内服・医師の指示による処置
  • 検査出し・リハビリ調整
  • 記録・カンファレンス
  • 退院支援・家族対応

などを、時間に追われながらこなしていくイメージです。

急性期病棟は、

  • 入退院が多い
  • 処置・検査・急変対応が多い
  • 業務スピードも早く、常にバタバタしがち

一方、慢性期・療養病棟では、

  • 急変は少なめだが、医療依存度の高い患者さんも多い
  • 生活やリハビリを支える関わりが増える
  • 経過を長く見守る分、関係性は深くなりやすい

といった違いがあります。

病棟看護師のメリット・デメリット

メリット

  • 看護技術・全身管理のスキルが幅広く身につく
  • チーム医療の中で、医師・コメディカルとの連携力が鍛えられる
  • 「どこに行っても評価されやすい」土台の経験になる

デメリット

  • 夜勤・不規則勤務で、体力的・精神的な負担が大きい
  • 人員不足の病棟では、残業・持ち帰り仕事が慢性化しやすい
  • 責任の重さと忙しさから、燃え尽きやすい

「スキルはつくけれど、ずっと続けるのはしんどい」と感じる人が多い職場でもあります。

病棟が向いている看護師・向いていない看護師

病棟が向いている人

  • ある程度の忙しさ・緊張感があった方がやりがいを感じる
  • チームで動くのが好きで、周りと協力しながら仕事を進めたい
  • 看護技術を幅広く身につけておきたい

病棟でつらくなりやすい人

  • 夜勤や不規則勤務で、体調・メンタルが崩れやすい
  • じっくり関わる方が好きで、目まぐるしい変化がしんどい
  • 家族や自分の時間を、もっと大事にしたい

「今のつらさは病棟特有のしんどさなのか、看護師全般のしんどさなのか」を見分けるためにも、他の職場を知っておくことが大切です。

看護師

病棟がしんどいって感じちゃう私は、やっぱり根性なしなんですかね…?

おかゆ

全然そんなことないです。
この環境と自分の相性がよくないだけかもしれません。
いったん自分のタイプを整理して、合いそうな職場を探していきましょう。

クリニック・外来看護師|日勤メインの働き方のリアル

次は、病棟からの転職先として人気の高いクリニック・外来です。

「夜勤なし」のイメージがありますが、実際には「日勤だけなのにクタクタ」という声もよく聞きます。

クリニック/外来の仕事内容と一日の流れ

クリニック・外来での主な業務は、

  • 問診・バイタルチェック
  • 診察補助(器具準備・介助)
  • 採血・点滴・注射
  • 検査の説明・誘導
  • 処置介助・処置後の観察
  • 生活指導・服薬指導
  • 規模によっては受付や会計のフォロー

などです。

一日のイメージ

  • 午前:予約+飛び込み患者さんで、診察時間中はほぼノンストップ
  • 昼休み:診察が押せばそのまま延長
  • 午後:再度診察開始。終了間際の駆け込み受診もあり

「夜勤がない=楽」ではなく、診察時間中はずっと走り続けるようなクリニックも少なくありません。

「日勤だけだけど忙しい?」クリニックならではの働き方

クリニック特有のポイントは、

  • 医師の方針・性格にかなり左右される
  • 看護師の人数が少なく、一人あたりの負担が重くなりやすい
  • 診療科によって業務内容や忙しさが大きく変わる

というところです。

うまく回っているクリニックでは、残業少なめ・夜勤なしで働きやすい環境もありますが、

体制が整っていないと「休憩ほぼゼロ」「毎日残業」というケースもあります。

病棟との違い・メリット/デメリット

メリット

  • 基本は日勤のみで、生活リズムを整えやすい
  • 比較的軽症の患者さんが多く、急変は病棟より少なめ
  • 特定の診療科に絞って、知識を深めやすい

デメリット

  • 給料・ボーナスは病棟より低めのことが多い
  • 医師やスタッフとの相性に仕事のしやすさが大きく左右される
  • 入院がない分、「じっくり関わる」感覚は薄くなりやすい

こんな人はクリニック向き・向いていない人の特徴

クリニックが合う人

  • 夜勤なしで、生活リズムを整えたい
  • テキパキ動くのが得意で、段取りを考えるのが好き
  • 患者さんとはほどよい距離感で関わりたい

ミスマッチになりやすい人

  • 給料をあまり下げたくない
  • 医師との距離が近い職場に不安がある
  • 幅広い看護技術を使い続けたい

訪問看護ステーション|一人で動く看護のやりがいと大変さ

続いて、ここ数年で一気に注目度が高まっている訪問看護です。

「在宅」「看取り」「自分の判断が多い」など、ハードルが高く感じる人も多いかもしれません。

訪問看護の役割と仕事内容|どんな利用者さんを見る?

訪問看護は、医師の指示のもと利用者さんの自宅や施設を訪問し、

  • 病状・全身状態の観察
  • 内服・点滴・医療機器の管理
  • 褥瘡ケア・ストマ管理・吸引
  • 終末期ケア・看取りの支援
  • 家族への介護指導・相談対応

などを行います。

対象は、

  • がん終末期の方
  • 神経難病の方
  • 高齢で通院が難しい方
  • 小児・障害児 など

幅広く、「その人の暮らし方」に合わせた看護が求められます。

オンコール・移動・記録…訪問看護ナースの1日

訪問看護の1日は、

  • 朝:ミーティングで情報共有・訪問スケジュール確認
  • 日中:1日4〜6件ほど、利用者さんの自宅や施設を訪問
  • 合間や帰所後:記録入力・主治医やケアマネとの連絡調整
  • 事業所によっては、オンコール当番あり

という流れが一般的です。

1件の訪問時間は20〜60分程度。

患者さんとご家族の生活空間におじゃまするので、「生活のリズムを尊重しながら看護する」視点が大切です。

訪問看護のメリット・デメリット(やりがい・負担感)

メリット

  • 一人ひとりとじっくり関わり、その人らしい生活を一緒に考えられる
  • 終末期ケアや在宅看取りなど、深い関わりができる
  • 現場では自分の判断で動く場面も多く、看護師としてのやりがいが大きい

デメリット

  • 一人で訪問する時間が長く、「自分で判断する」負担を感じやすい
  • オンコールが心理的な負担になることもある
  • 車・自転車移動が多く、天候や季節に左右されやすい

こんな人は訪問看護向き|向いている・向いていないポイント

訪問看護が向いている人

  • 患者さん・家族とゆっくり話しながら関わるのが好き
  • 自分で考えて動くのが得意で、ある程度の主体性がある
  • チームに相談しつつも、現場では一人で対応することにやりがいを感じる

ミスマッチになりやすい人

  • 一人で判断する場面に強い不安がある
  • 運転が苦手・外回りがストレス
  • 在宅での看取りや終末期ケアに、現時点では抵抗感が強い
看護師

在宅とか看取りって、経験ないから不安で…。
私には無理かなって決めつけちゃいます。

最初から向いてる・向いてないを決めすぎなくてOKです。
見学で雰囲気を見てみたり、訪問看護の記事で具体的な1日をイメージしてから判断しても大丈夫ですよ。

老健・介護施設(特養・有料など)で働く看護師

次は、老健・特養・有料老人ホームなどの介護施設です。

高齢者の暮らしに長く関わりたい人には、選択肢のひとつになります。

老健・特養・有料老人ホームの違いと看護師の役割

ざっくり分けると、

  • 老健:在宅復帰を目指す「中間施設」。リハビリ職が多く、在宅調整がポイント。
  • 特養:終の棲家として長期入所が中心。医師は常駐せず、往診がメインのことも。
  • 有料老人ホーム:民間運営で、医療依存度や料金・サービス内容は施設ごとに差が大きい。

看護師の主な役割は、

  • バイタル測定・服薬管理・状態観察
  • 吸引・経管栄養・インスリンなどの医療処置
  • 急変時の初期対応・救急要請の判断
  • 介護スタッフとの情報共有・連携

などです。

「生活の場」を支える看護って?医療行為とのバランス

施設の大きな特徴は、「病院」ではなく「生活の場」であることです。

  • 毎日同じ利用者さんと顔を合わせる
  • できることが少しずつ変化していく様子を、長い目で見守る
  • 家族とも継続的に関わる

といった関わりが中心になります。

一方で、医療依存度が高い入所者さんが多い施設では、

吸引・経管栄養・褥瘡ケアなど、医療処置もしっかり求められます。

夜勤・オンコール・医師常駐の有無など働き方の特徴

  • 夜勤あり/なしは施設ごとに違う
  • 夜勤がなくても、看護師オンコールはあるケースが多い
  • 医師は常駐せず、往診医と連携しながら看護する施設も多い

「夜勤がない=気楽」ではなく、

「看護師の人数が少ない分、判断を任される場面が増える」とイメージしておくとギャップが少なく済みます。

介護施設看護師のメリット・デメリットと向いている人

メリット

  • 同じ利用者さんと長く関われるので、信頼関係を築きやすい
  • 夜勤なし・少なめの施設を選べば、生活リズムを整えやすい
  • 介護スタッフとのチームワークを通じて、「生活を支える看護」を学べる

デメリット

  • 看護師が少なく、責任が一人に集中しやすい
  • 「医療」というより「介護寄り」の業務比率が高い職場もある
  • 給料は病棟と同程度〜やや低めのところが多い

向いていそうな人

  • 高齢者とゆっくり関わるのが好き
  • 急性期のスピード感より、落ち着いて働きたい
  • 介護職との連携を大事にできる

デイサービス・デイケア看護師|日勤・土日休みを目指すなら

子育て中や、体力的な負担を減らしたい看護師さんから人気なのがデイサービス・デイケアです。

デイサービスの仕事内容と一日の流れ(ほぼ日勤のみ)

デイサービスでの主な業務は、

  • 受け入れ時のバイタルチェック・体調確認
  • 内服管理・簡単な処置
  • 入浴前後の観察
  • レクリエーション中の見守り
  • 必要に応じて家族・ケアマネとの連絡

などです。

一日のイメージ

  • 朝:送迎の受け入れ・バイタル測定
  • 日中:レク・入浴・昼食などの見守りやケア
  • 夕方:送迎・片付け・記録

多くの事業所が日勤のみで、土日休みのところも少なくありません。

バイタルチェック・レク・送迎…どこまでが看護師の仕事?

事業所によって看護師の担当範囲は違いますが、場合によっては

  • 送迎車への乗降の手伝い
  • レクリエーションの進行サポート
  • トイレ介助・移乗補助

など、「看護師だからこれだけ」という線引きがあまりない職場も多いです。

「看護行為だけしたい」という思いが強いと、ギャップを感じやすいポイントです。

デイで働くメリット・デメリット(給料・やりがい・体力面)

メリット

  • 日勤のみ・土日休みの事業所が多く、生活リズムを整えやすい
  • 夜勤がないぶん、体力的な負担が軽くなりやすい
  • 利用者さんの笑顔や日常の様子を間近で見られる、明るい雰囲気の職場も多い

デメリット

  • 給料は病棟より低めのことが多い
  • 医療処置が少なく、スキル維持には工夫が必要
  • 「看護師なのに介護っぽい仕事が多い」と感じる人もいる

こんな人はデイサービス向き|よくあるミスマッチ例

デイが向いている人

  • 利用者さんとおしゃべりしたり、一緒にレクを楽しむのが好き
  • まずは生活リズムを整えることを最優先にしたい
  • 医療技術より、「日常のサポート」を大切にしたい

ミスマッチになりやすい人

  • 給料水準をあまり下げたくない
  • 医療処置を多くこなし、スキルをがっつり維持したい
  • 介護業務に抵抗が強い
看護師

デイに行ったら、もう病棟には戻れないって聞いてビビってます…。

おかゆ

二度と戻れないってことはありません。
どうなりたいかによって、また病棟や訪問に戻る人もいますし、
「今は生活リズム優先のシーズン」と割り切って働くのも全然アリですよ。

病棟・クリニック・訪問・老健・デイを比較|一目でわかる早見表

「それぞれの特徴は分かったけど、結局どこがいいの…?」となりやすいので、ここでは比較の軸を整理します。

勤務時間・夜勤・オンコール体制で比較

  • 病棟:2交代・3交代など夜勤あり
  • クリニック:日勤のみが多いが、残業は医師や診療科次第
  • 訪問看護:日勤+オンコール制が多い
  • 老健・施設:夜勤あり/なし・オンコール有無は施設による
  • デイ:日勤のみ・土日休みの事業所が多い

自分や家族の生活リズムに、どのパターンが一番フィットしそうかをイメージしながら見るのがポイントです。


夜勤そのものを続けるかどうか迷っている方は、

「看護師の夜勤と日勤|どっち向き?チェックリストで自己判断」

「夜勤なしで働きたい看護師へ|年収とキャリアを守る転職ガイド」

を詳しくまとめたこちらの記事も参考になります。

給料・ボーナス・手当で比較

ざっくりした傾向は、

  • 病棟:夜勤手当があり、トータル年収は高くなりやすい
  • クリニック・デイ:基本給・ボーナスは病棟より低めになりがち
  • 訪問看護・老健:地域や法人による差が大きく、病棟と同程度〜やや低め

「多少収入が下がっても、生活リズムを整えたいのか」

「夜勤は減らしたいけど、収入はあまり落としたくないのか」

自分の優先順位を整理すると、選びやすくなります。


収入面が気になる方は、年代別・都道府県別のデータと年収アップのコツをまとめた

「看護師の給料・年収のリアル|年代別・都道府県別ランキングと年収アップ戦力」の記事もあわせてどうぞ。

仕事内容の濃さ・必要スキルで比較

  • 病棟:全身管理・急変対応など、医療度・責任ともに高め
  • クリニック:特定の処置が多く、スピードと段取り力が重要
  • 訪問看護:在宅での全身管理と判断力が求められる
  • 老健・施設:生活の場を支えつつ、医療処置も一定量あり
  • デイ:医療処置は少なめだが、観察力とコミュニケーション力が重要

「どの程度の医療の濃さで働きたいか」だけでなく、

「自分は何を強みにしたいか」も合わせて考えてみると方向性が見えてきます。

人間関係・チーム体制・緊急対応頻度の違い

  • 病棟:スタッフ数が多く、人間関係も複雑になりやすい
  • クリニック:少人数で、合う・合わないの影響がダイレクト
  • 訪問看護:少人数だが、チームで支え合える体制かどうかが重要
  • 老健・施設:看護と介護の連携がカギ
  • デイ:人数が少ない分、雰囲気の良し悪しが仕事のしやすさに直結

「どんなチームで働きたいか」も、実は職場選びでかなり大事なポイントです。

「こんな人にはこの職場」タイプ別おすすめ診断

ここからは、状況や性格別に合いそうな職場タイプをざっくり整理していきます。

ライフスタイル別:子育て中・ブランク明け・夜勤がきつい人

  • 子育て中で、保育園の送迎がある
    → クリニック/デイサービス/日勤のみの老健・施設
  • ブランク明けで、いきなり急性期は不安
    → 慢性期病棟/老健・施設/デイなどで徐々にペースを戻す
  • 夜勤が体力的に限界…
    → クリニック・デイ・日勤常勤の訪問看護ステーション など

「完璧な職場」を探すより、今の生活にムリなく合うかどうかを優先して考えてOKです。


子育てやブランクと両立しながら働き方を整えたい方は、
「ブランクあり・ママ看護師の復職ガイド|子育てと両立できる職場の選び方」
「看護師の休職・病休歴は不利じゃない|伝え方と面接ガイド」
もセットで読んでおくと安心です。

性格・価値観別:じっくり派/テキパキ派/一人で動きたい派

  • じっくり派・話を聞くのが好き
    → 訪問看護・老健・デイ
  • テキパキ派・段取り力に自信あり
    → 急性期病棟・外来・クリニック
  • 一人で動く方が気楽
    → 訪問看護・小規模事業所(ただし、フォロー体制の有無は要チェック)

キャリアプラン別:専門性を高めたい/ワークライフバランス重視

  • 専門性を高めたい・認定看護師なども視野にいれたい
    → 急性期病棟・専門外来・訪問看護(がん看護・在宅など)
  • まずは心身を立て直したい・ワークライフバランス重視
    → デイ/一部の老健・施設/残業少なめのクリニック

迷ったときに試したい「見学・お試し」ステップ

どれだけ情報を集めても、実際に見ないと分からない部分は必ず残ります。

  • 職場見学や説明会で雰囲気を確認する
  • 派遣やパートで「お試し勤務」してみる
  • 転職サイトに「見学だけしたい」と相談する

など、「いきなりフルコミットしない選び方」も十分アリです。

おかゆ

まずは話だけ聞く・見学だけしてみるでもOK。
自分のペースで情報を集めながら、「ここなら働けそう」を探していきましょう。


あなたに合う職場タイプが見えてきたら…求人探しはプロに相談しよう

「クリニックか訪問看護か…」

「老健かデイか…」と迷ったら、

自分ひとりで全部比較するより、看護師専門の転職サイトに丸投げした方が早いことも多いです。

  • レバウェル看護
     求人数が多く、病棟以外(クリニック・老健・デイ・訪問看護など)も幅広く紹介してもらいやすいです。
     「とりあえず色々見てみたい」「エリア内で候補を出してほしい」人に◎
  • ナースではたらこ
     「この病院・施設のことが知りたい」「逆指名で求人を探してほしい」など、
     ピンポイントでの情報収集や、職場の雰囲気を教えてもらうのに向いています。
  • ナース専科
     地方エリアや、介護施設・訪問看護など地域密着の求人も拾いやすいのが強み。
     「都会じゃないけど、選択肢を増やしたい」人にも使いやすいサービスです。

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職場タイプを変えてみたいと思ったら|安全な一歩の踏み出し方

最後に、「ちょっと職場を変えてみようかな」と思ったときに、失敗を減らすためのステップをまとめます。

まずは情報収集と職場見学で「イメージのズレ」を減らす

  • ネットの口コミだけで決めない
  • 実際に働いている人の声を聞いてみる
  • 見学や面談で、スタッフの表情・仕事の流れ・残業の雰囲気をチェック

この一手間で、「こんなはずじゃなかった…」をかなり減らせます。

「失敗しない職場チェンジ」のチェックポイント

転職や部署異動を考えるときは、一度立ち止まって、

  • 今の職場の「どこ」が一番つらいのか
  • そのつらさは、職場タイプを変えれば本当に減りそうか
  • 給料・通勤時間・勤務時間など、絶対に譲れない条件は何か
  • 半年後・1年後の自分が、その働き方でどう感じていそうか

を紙に書き出して整理してみるのがおすすめです。


条件の整理ができてきたら、実際に求人を見ながらイメージを固めていきましょう。
初めての転職の流れは、こちらの「看護師転職完全ガイド」でステップごとに解説しています。

まとめ:病棟以外の仕事も含めて、あなたらしい働き方を選ぼう

看護師の職場は、病棟だけが正解ではありません。

  • クリニックで日勤中心の働き方を選ぶ
  • 訪問看護で在宅・看取りにじっくり関わる
  • 老健やデイで、高齢者の日常を一緒に支える

どの選択にもメリットとデメリットがあり、「絶対にこれが正解」という答えはありません。

大事なのは、周りから見て良い職場ではなく、

「今の自分にとってちょうどいい職場」を選ぶこと。

この記事が、あなたが自分に合う職場タイプを考えるときのヒントになればうれしいです。


私もそうでしたが、

「今の職場がしんどい」と分かっていても、

「どこに行けばいいのか分からない」と動けない時期ってあります。

そんなときは、一人で抱え込まずに、

転職サイトに今の状況と気持ちをそのまま話してみるだけでもOKです。

  • まだ転職するか決めていない
  • とりあえず情報だけ知りたい
  • 見学だけさせてもらえないか相談したい

そんな曖昧な状態でも、看護師専門の転職サイトならちゃんと話を聞いてくれます。

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この記事を書いた人

手術室看護師のおかゆです。
10年以上の経験を持ち、転職を経て今もなお手術室で活躍しています。
このブログでは、私自身が転職活動を行う際に感じた疑問や不安を元に、看護師の皆さまが次の一歩を踏み出す際の参考になる情報を提供しています。

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