手術室は、病棟とはちょっと違う独特な世界。
だからこそ、オペ看どうしにしか通じない「あるある」がたくさんあります。
この記事は、現役10年以上の手術室看護師が「それな」と頷いた現場のリアルを集めたものです。
新人さんは「これ、私だけじゃなかった」と、
ベテランさんは「わかる」と笑ってもらえたら嬉しいです。
- 新人・器械出し・外回り・麻酔まで、場面別のオペ看あるある
- 手術室の人間関係・職業病あるある
- 「つらいあるある」との向き合い方(関連記事つき)
【新人編】配属直後は覚えることだらけ

手術室に配属された最初の数ヶ月は、覚えることの多さに毎日いっぱいいっぱい。
そんな時期に、みんなが一度は通る道です。
- 清潔ガウンを着た瞬間、なぜか鼻がかゆくなる
- 「不潔!」と言われるのが怖くて、手の置き場に困る
- 器械の名前が覚えられず、家でも呪文のように唱える
- 先輩の「そこ、もうちょっと」の“そこ”がどこか分からない
- マスクで表情が隠れるぶん、目だけで先輩の機嫌を読む
- 教えてくれる先輩によって、やり方が微妙に違って戸惑う
とくに最初の壁が、清潔・不潔の感覚です。
病棟ではあまり意識しなかった線引きが、手術室では一気に厳しくなります。
ガウンを着たら、手はいつも胸の前にキープ。
うっかり腕を下げただけで「不潔!」と、最初はその一言に体が固まります。
おかゆ「一度見ただけで覚えて」と言われた新人時代は、正直こわかった。
でも、できないのが当たり前。今できている先輩も、最初はそうでした。
「覚えられない…」がつらいときは、こちらも読んでみてください。
「オペ看、覚えられない…」のは当たり前|つらい時期の抜け出し方
【器械出し編】手が先か、声が先か


器械出しは、手と目と頭をフル回転させる仕事。
慣れるまでは、こんな瞬間の連続です。
- 「メッツェン」と言われて、一瞬フリーズしてから動き出す
- 渡す前に、頭の中で名前をもう一度確認している
- 術野を見ながら、次に出す器械を先読みできた日は最高の気分
- カウントが合わないときの、あの一瞬で血の気が引く感覚
- ドラマの手術シーンで、つい器械の渡し方をチェックしてしまう
- 術野に集中しすぎて、次に出す器械の準備が間に合わない
- 術野からいつ目を離していいのか、タイミングがつかめない
器械出しでいちばん難しいのが、術野から目を離すタイミング。
次を準備したいのに、目を離した瞬間に指示が飛びそうで、なかなか視線を動かせません。
それでも続けるうちに、手術の流れが自然とつかめてきます。
先回りで器械を用意できた日は、地味だけど本当に気持ちがいいものです。
コッヘル・ペアン・ケリーの見分けに悩む人は、こちらが近道です。
手術器械の覚え方|コッヘル・ペアン・ケリーの見分け方と覚えるコツ
【外回り編】気づけば一日1万歩


外回りは、手術がスムーズに進むように先回りする役割。
動き回るぶん、あるあるも盛りだくさんです。
- 物品を取りに走り、部屋の掃除で走り、気づけば歩数がすごい
- 「あれ持ってきて」の“あれ”を、文脈だけで当てにいく
- 出血量・尿量・体温を、頭の中で常に気にかけている
- 体位固定の除圧、時間を見ながらそっと確認する
- 次の症例の準備を考えながら、今の手術も見ている二刀流
- ペアになる人によって、働きやすさがガラッと変わる
- 手伝いに入る先輩によっては、急に緊張感が走ることも
外回りは一人で完結する仕事に見えて、実はペアの相性がとても大きいです。
気の合う先輩となら、短い言葉だけで物品がスッと回ります。
反対に、緊張する相手だと、いつもの動きがなぜかぎこちなくなることも。
「今日は誰と組むか」で一日の働きやすさが変わるのは、オペ看あるあるの筆頭です。
【麻酔・モニター編】アラームに敏感になる


外回りにつくと、麻酔科医のそばで術中の変化を見守ります。
最初は分からないことだらけでも、体はだんだん慣れていきます。
- モニターのアラーム音に、体が勝手に反応するようになる
- 「なんで鳴ったのか」が分かるまで、なんだか落ち着かない
- 麻酔科医の指示スピードに、最初はついていくのがやっと
- 薬の名前を覚えるほど、術中の流れが少しずつ読めてくる
- 術中の指示は略語が多くて、最初は聞き取るだけで精一杯
モニターのアラームは、鳴った理由を理解することがなにより大切です。
ただ消すだけでは、次に同じ音が鳴っても意味が分かりません。
分からないときは、その場で先輩や麻酔科医に確認する。
それを一つずつ積み重ねると、音だけで「今、何が起きているか」が見えてきます。
麻酔の流れや薬がまだ苦手なら、まずは全体像から。
オペ看のための麻酔の基礎知識|種類・全身麻酔の流れ・外回りの役割まで
【人間関係編】狭い世界だからこそ


手術室は、限られたメンバーで長い時間を過ごす場所。
その分、人間関係のあるあるも独特です。
- マスク越しの目線で、その日の空気を察する能力が上がる
- 怖いと思っていた先生が、実は手技をよく教えてくれる人だった
- 先輩の「大丈夫?」のひと言に、思いのほか救われる
- チームで長い手術を乗り切ったあとの、あの一体感
手術室は、外から見ると少しこわい世界に映るかもしれません。
でも、怖いと思っていた先生が、手技のコツを誰より丁寧に教えてくれることもあります。
長い手術をチームで乗り切ったあとの、あの「おつかれさま」の空気。
狭い世界だからこそ、通じ合えたときの嬉しさもひとしおです。
人間関係のしんどさが続くときは、原因と対処を整理してみましょう。
【職業病・日常編】気づけば身についたクセ


毎日オペ室で過ごしていると、知らないうちに身につくクセもあります。
「これ、私だけ?」が、実はみんな一緒かもしれません。
- 手洗いのクセが抜けず、家でも爪の間まで洗ってしまう
- スクラブが一番ラクで、休日の服選びに迷う
- 窓のない部屋にいるので、天気も季節も分からなくなる
- 長時間手術のあと、立ちっぱなしで足がパンパン
- 友だちに仕事の話をしても、なかなか伝わらない
オペ室は窓のない空間なので、一日いると時間の感覚も曖昧になります。
仕事を終えて外に出たら、もう真っ暗——なんて日も珍しくありません。
手洗いのクセや清潔・不潔への敏感さも、気づけば私生活まで染み出しています。
少し不便だけど、それだけこの仕事に真剣だった裏返しかもしれません。
【やっぱり好き編】それでも続けたくなる


大変なことも多いけれど、それでも続けているのには理由があります。
ふと「やっぱり好きだな」と感じる瞬間も、ちゃんとあります。
- 無事に手術が終わって、患者さんが目を覚ました瞬間にホッとする
- 先読みがピタッと決まると、地味だけど本当に嬉しい
- 器械の名前を覚えていた頃の自分が、少し懐かしくなる
- 「この仕事、やっぱり好きかも」と、ふとした瞬間に思う
- 大変な症例が問題なく終わったときの、深い達成感
- 後輩が一人でできるようになった姿を見ると、自分のこと以上に嬉しい
それでもこの仕事を続けているのは、ほかでは味わえない達成感があるからです。
難しい症例を、チーム全員の連携で乗り切れたとき。
患者さんが無事に目を覚まし、手術室を後にする背中を見送るとき。
その一瞬があるから、この仕事はやめられません。



スムーズに手術が進んで、先生に「よかったよ」と褒められた日。
あの一言が嬉しくて、また明日も頑張ろうと思えるんです。
あるあるに共感しつつ、「私って向いてるのかな」と思った方へ。
3つの質問で、オペ看への適性をチェックできます。
つらいあるあるが続くときは


あるあるには、笑えるものも、正直しんどいものもあります。
「怖い」「向いていないかも」「辞めたい」——
そんな気持ちが続くときは、一人で抱え込まないでください。
- 手術室が怖いと感じるなら:「手術室って怖い…」と感じているオペ看へ
- 向き不向きが気になるなら:手術室看護師に向いている人・向かない人
- 辞めたい気持ちがあるなら:オペ看を辞めたいと思ったら|3つの選択肢
- 「性格が悪い」と言われて気になるなら:手術室看護師は性格が悪い?現役の本音
よくある質問


まとめ|あるあるは頑張っている証拠


オペ看あるあるに「わかる」と思えたなら、それだけ現場に向き合ってきたということ。
新人のうちは「自分だけできない」と落ち込む日もあるかもしれません。
でも、今テキパキ動いている先輩も、最初は同じところでつまずいてきました。
つまずいた分だけ、あなたは確実に前に進んでいます。
笑えるあるあるは仲間と共有して、しんどいあるあるは無理せず、少しずつ乗り越えていきましょう。
あなたの毎日が、少しでも軽くなりますように。
「これもあるある!」というネタがあれば、ぜひX(@optensk)で教えてください。
あなたの一言が、同じ場所でがんばる誰かの励みになります。
手術室の専門求人は数が限られます。まず選択肢を確認しておきましょう。
※3サイトとも登録無料・約1分。
登録すると、サイトに載らない非公開求人まで紹介してもらえます。
\ OR求人を探す(当ブログ推奨)/
\ 担当者にOR求人を相談したい人は /
\ 幅広く求人を見たい人は /
※どのサイトも登録は約1分・無料。
連絡が不安なら「連絡はメールで」と一言添えればOKです。
※合わなければ辞退・退会も簡単。退会・断り方ガイドも用意しています。




